■【東京株式市場】 2020年7月17日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、薄商いで23,000円台回復がやや遠のく
2020年7月17日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,696円(▲73円、▲0.3%) 続落
- TOPIX 1,573.8(▲5.2、▲0.3%) 続落
- 東証マザーズ株価指数 985.0(▲15.8、▲1.6%) 続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:827、値下がり銘柄数:1,272、変わらず:72
- 値上がり業種数:7、値下がり業種数:26
- 年初来高値更新銘柄数:27、年初来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は9億9,971万株、売買代金は1兆8,023億円(概算)となり、いずれも前日より大幅に減少しました。新型コロナ感染拡大の懸念が残る中、東京都の新規感染者数が連日で急増したことを懸念した様子見スタンスが目立ちました。
そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きとなり、小幅続落で引けました。取引時間中の高値は22,857円(+87円)、安値は22,643円(▲127円)となり、値幅(高値と安値の差)は約214円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで続落となりました。
■東証マザーズ株価指数は続落、売買代金は65日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億4,399万株、売買代金は1,879億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家の物色意欲が急減したわけではありませんが、新興市場でも様子見スタンスが強まったようです。売買代金は65日連続で1,000億円を上回りましたが、再び2,000億円を下回りました。
また、一部主力銘柄に対する利益確定売りも継続したことなどから、株価指数は続落となりました。終値も再び1,000ポイントを割り込んでいます。
■JR西日本や日本航空など輸送株が下落、DX事業推進期待で日立製作所が大幅高
個別銘柄では、厳しい薄商いの中で、目立った動きは少なかったようです。ただ、前日に「Go To トラベル」対象から東京発着の除外が決定したことを受け、西日本旅客鉄道(9021)や東海旅客鉄道(9022)などJR株が大きく値を下げ、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)も大幅安となりました。
また、エイチ・アイ・エス(9603)も安く推移し、本来は「Go To トラベル」とあまり関係のないオリエンタルランド(4661)も冴えない値動きとなりました。
さらに、取引時間中に東京都の新規感染者数の過去最高更新が伝わったことなどから、三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(8233)など百貨店株が売られています。
その他では、大幅下落となった住友不動産(8830)など不動産株や、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株も値を下げたのが目を引きました。
一方、海外半導体企業の好決算を受けて、アドバンテスト(6857)、HOYA(7741)、SCREENホールディングス(7735)など関連銘柄が上昇しました。
また、同じハイテク株では、DX事業(デジタルトランスフォーメーション事業)の拡大を材料に、富士通(6702)やNEC(6701)の株価上昇が続く中、やや出遅れ気味だった日立製作所(6501)も物色されて上昇しています。
その他では、医薬品株でエーザイ(4523)が6日ぶりに反発したのが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が引き続き買われ、ザラバ値を含めて7日連続の年初来高値更新となりました。