コンビニ、スーパーなどの小売店で見かけることが多くなった「プライベートブランド」(PB)商品。ところが、同じ売場で、同じようなナショナルブランド商品と並べられていると、どっちを買うべきなのか、分からなくなるときがありませんか?



そんな皆さんの悩みに答えるべく、その分野の「オリジン」と「PB商品」を比較していく誰得企画。



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日清食品の『カップヌードル』と、セブンイレブンのPB『たっぷり具材の醤油ヌードル』。王道オブ王道同士の直接対決ッ!



「シーフード( https://limo.media/articles/-/24581 )」「カレー( https://limo.media/articles/-/24639 )」各ヌードル対決に引き続き、今回も1971年から続くカップ麺のパイオニア・日清食品の『カップヌードル( https://www.nissin.com/jp/products/items/10561 )』と、国内2万1208店舗((2021年7月末時点)を擁するコンビニエンスストアのトップブランド・セブンイレブンのPB『たっぷり具材の醤油ヌードル( https://www.sej.co.jp/products/a/item/340355/ )』(発売元:サンヨー食品)を比べていきます。



シンプル・イズ・ザ・ベストの呼び声も高い醤油味ヌードルですが、両者にどんな違いがあるんでしょう?それでは、まずはスペック面の比較をしていきましょう。



■具材



まずは、フタを外して中身を見てみました。



【セブンイレブンvs日清】カップ麺、買うべきは日清「カップヌードル」か、それともセブンPB「たっぷり具材の醤油ヌードル」か?比較してみた

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日清食品の『カップヌードル』(左)セブンイレブンのPB『たっぷり具材の醤油ヌードル』(右)



ご覧ください、具材の量には明らかな差がありました。「たっぷり具材の~」を標榜している通り、セブンヌードルには麺を覆うほどのかやくが。一方の日清は、ちらほらと麺が見えますね。



具体的に見ていくと、エビの量では日清が一歩リード。その他の卵、肉、ネギの量ではセブンが勝っていました。



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日清食品の『カップヌードル』。比較するとエビが多め



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セブンイレブンのPB『たっぷり具材の醤油ヌードル』。エビ以外のかやく量では勝ります



ちなみに全体の内容量で見ると、日清カップヌードルは一食78g、セブンPBは一食83gと、その差は5g。

ほぼ差がないことが分かりました。



■値段(価格は抜)



・日清
184円



・セブンPB
128円



両者の価格差は56円ということが分かりました(※定価販売が前提のコンビニエンスストアでの比較であり、スーパーなどで安売りしている場合は価格が異なることがあります)。料金設定は、前回のシーフード( https://limo.media/articles/-/24581 )、カレー( https://limo.media/articles/-/24639 )と同じ。56円あれば小さなお菓子くらいなら買えてしまうということと、コンビニでは店頭での値引きの機会が少ないことを考えると、この価格差はなかなか大きいものに感じます。



■カロリー



・日清
351kcal



・セブンPB
397kcal



カロリーの比較では、日清カップヌードルが46kcalほど低いことが分かりました。一般的なラーメンに入っている薄いチャーシューが1枚12kcalほどであることを考えると、46kcalはチャーシュー3~4枚ほど。これはかやくの量などが影響していると思われますが、同じような味わいでこの差は…。なかなか考えてしまいます。



それでは、いよいよ実食ですッ!



■実食ッ



さっそく、お湯を入れてみました。この3分が至福のとき…。部屋にただよう醤油の香り。生きててよかったと思える瞬間です。



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香り

食べる前に両者の香りをかいでみました。日清版はエビが多い分、エビの風味がかすかに強いように感じましたが、これは微差だと思います。



それでは食べてみましょう。



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ややコシ強め、かやく多めのセブンPB



まずはセブンPB。ややコシ強め、硬めの麺に特徴があり、これはカレー、シーフードと同じ麺と思われます。日清カップヌードルをいただいてみると、比較するとやや柔らかめ、コシ弱めの麺です。



スープについては、原材料を見ると、日清がやや「醤油」推し、セブンPBがやや「ポークエキス」推しという違いが。交互に飲み比べてみると、日清カップヌードルはやや醤油の風味と塩味を感じることができました。しかし、比べてみるからわかることであり、単体で頂いた場合は、ほぼ違いはなさそうです…。



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醤油の風味を感じられる日清カップヌードル



ここぞという違いがあるとすれば、具材の量でしょうか。セブンPBは麺をすするたびにかやくが麺にからんできますね。日清カップヌードルは、アクセントとしてかやくを楽しむような形になります。このあたりは好みの問題かもしれません。



■まとめ



ここからは、筆者の独断と偏見で、どちらの商品がどんな人に向いているのかをまとめていきます。



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筆者が選んだのは…?



日清

46kcalのカロリー差は大きい、カロリーは低ければ低いほどよいという人



セブンPB

56円の価格差は見逃せない、安ければ安いほどよいという人



筆者はどっちを選ぶ?

結果、筆者の印象としては、「味については明確な差は感じられない」というもの。食べ比べでなく、単体で食べた場合にはおそらくあの海原雄山でも明らかな差はつけられないのではないでしょうか…。



そうなると低いカロリーを取るのか、それとも安い価格を取るのかという数字上の戦いになってきます。筆者は40歳。お腹まわりも気になるお年頃ということもありまして、日清カップヌードルを推したいと思います。



■最近の日清食品



日清食品は、5月11日に発表した「2021年3月期 決算短信(連結)」資料で、グループ全体で見るとコロナでの世界的な影響を受けているものの、「出前一丁」、「日清焼そば」、「日清のラーメン屋さん」などの袋麺で売上を伸ばし、売上高は前年同期比2.1%増の2056億円、利益は16.8%増の321億円となりました。



参考資料

  • 日清食品グループ「2021年3月期 決算短信(連結)」( https://www.nissin.com/jp/ir/library/financialresults/pdf/ket_2103_04.pdf )
  • セブン‐イレブン・ジャパン 「国内店舗数」( https://www.sej.co.jp/company/tenpo.html )


 



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