今年も残り3週間と少しで終わり。1年を振り返り思うように貯金できなかった、給与がなかなか上がらない、出費が増えたなどお金の悩みを抱えていませんか。
国税庁が2021年9月29日に公表した「令和2年分(2020年)分 民間給与実態統計調査」によれば、給与所得者数5245万人の平均給与は433万円(前年比0.8%減)。平均給与がなかなか上がらない中、電気代や小麦などの値上げが相次ぎ生活が苦しい方も多いでしょう。
収入を増やす方法として、身近で人気が高いのがポイントを貯めてお得に使う「ポイ活」です。株式会社主婦の友社のサイト「暮らしニスタ」が「暮らしニスタ」ユーザー30~50代の既婚主婦(30代15%、 40代40.7%、 50代30.7%、その他13.6%)の計140名に調査したポイ活事情によると、普段の買い物でポイントを貯めているのは97.9%。ほとんどの方がポイントを活用していますね。
実際にどのようにポイントを活用して買い物をしているのでしょうか。年代ごとの平均貯蓄額を眺めてから、主婦に人気のポイ活術をご紹介します。
■20~70代以上の平均貯蓄額はいくら?
貯蓄をする際、一つの参考になるのが同年代の平均貯蓄額です。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」より、年代別に二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
■【年代別・金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)】平均・中央値
- 20歳代:292万円・135万円
- 30歳代:591万円・400万円
- 40歳代:1012万円・520万円
- 50歳代:1684万円・800万円
- 60歳代:1745万円・875万円
- 70歳以上:1786万円・1000万円
平均は一部の大きな数字に引っ張られやすい傾向にあります。参考になるのはより実態に近い中央値でしょう。
中央値は30代で400万円、40代で520万円。
貯蓄を増やすために有効なポイ活。30~50代の主婦の皆さんどのようにポイントを活用しているのでしょうか。
■30~50代の主婦が貯めているポイントは?
では、先述の「暮らしニスタ」の調査より、30~50代の主婦が利用しているポイ活をみていきましょう。

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※出典:株式会社主婦の友社のサイト「暮らしニスタ」
- スーパーのポイント 74.5%
- Tポイント 72.3%
- 楽天ポイント 71.5%
- ドラッグストアのポイント 70.1%
- ポンタ 46%
- Dポイント 35.8%
日常で利用するスーパーやドラッグストアのポイントが7割以上。Tポイントや楽天ポイントのように、実店舗だけでなくネットショップでも使えるポイントも7割以上が利用しています。
7割を超えて使用されるポイントは「日常でよく使う」ものが多いと考えられます。ポイントは貯めるのも大切ですが、使うことも大切。普段自分が利用する実店舗やネットショップで、貯めやすく使いやすいものから始めるといいでしょう。
■QRコード決済は6割が利用! 1番人気は「PayPay」
同調査によると、QRコード決済を利用しているのは66.4%。最近普及し始めたQRコード決済ですが、既に利用している方は多いですね。

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※出典:株式会社主婦の友社のサイト「暮らしニスタ」
- PayPay 65.6%
- メルペイ 25.8%
- 楽天ペイ 21.5%
- LINEペイ 19.4%
- au Pay 15.1%
- ファミペイ 12.9%
キャンペーンや還元率の高さからPayPayを利用する方が多いようですね。他にもメルカリが提供するメルペイや楽天ペイ、ファミリーマートが提供するファミペイなど、ご自身が普段使うサービスを利用されている方が多いようです。
年末のこの時期は多くの会社でキャンペーンが開催されています。たとえば現在(2021年12月8日時点)開催中のキャンペーン内容を3社みてみましょう。
- PayPay:期間中に対象店舗でPayPay残高を利用して支払いすると3000円以上(税込)以上の買い物で最大5%還元。
- ファミペイ:期間中にFamiPay払いで合計5000円以上(税込)の買い物して条件を達成すると、期間限定FamiPayボーナスが最大20%還元。
- auPAY:期間中にauPAY(コード支払い)でPontaポイントが最大20%還元。
※それぞれ諸条件あり(2021年12月8日時点)。
他にもキャンペーンを開催中のサービスがありますので、利用を考えている先で調べてみましょう。
■自分に合ったポイントサービスを探そう!
スーパーから実店舗やネットショップでも付与されるポイント、QRコード決済と、皆さんさまざまなポイ活をされていることが分かりました。
コロナ禍では転職などで収入を増やすのは難しいですし、副業をするにしてもまとまった時間が必要です。
また、楽天経済圏やPayPay経済圏といった「ポイント経済圏」もあります。ポイント経済圏は、クレジットカードなどの金融サービスや買い物、スマートフォンの利用など複数のサービス等でポイントが貯まり、そのポイントを利用しながらの決済でまたポイントが貯まる仕組み。
日常生活のあらゆるサービスで利用するので、ポイントが貯まりやすく使いやすいのがメリットです。ポイ活を始める際は、ポイント経済圏も意識するといいでしょう。
上手くポイントが活用できていないという方は、年末年始などの長期休暇にポイ活を見直してみましょう。2022年は貯蓄額が増やせるよう、さまざまな工夫を取り入れてみてください。
■参考資料
- 国税庁「令和2年分(2020年)分民間給与実態統計調査」( https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf )
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari/2020/20bunruif001.html )
- PRTIMES「QRコード決済は「PayPay」を利用する人が65%。2人に1人が「ポイ活サイト」を利用し、月に500円~1000円ほどトクしている。【「暮らしニスタ」みんなの「ポイ活」事情アンケート】」( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001781.000002372.html )