2022年は値上げラッシュの年となりました。原油価格高騰やロシアのウクライナ侵攻による影響が、家計に大きな影響を及ぼしています。
本記事では、2022年10月までに値上げが発表されている品目一覧を紹介するとともに、今から取り組める節約ポイントについても解説します。
■【食品版】2022年値上げ品目一覧
まずは「食品」に関する商品のうち、2022年に予定されている値上げ品目を「社名、商品、値上げ率」の順に一覧でご紹介します。
- 東洋水産:「マルちゃん」ブランドの生麺 6~13%(2022年4月)
- 雪印メグミルク:プロセスチーズ31品 4.5%~10%・純製ラード250g 20%(2022年4月)
- 森永乳業:家庭用チーズほか 5.3%~10.5%(2022年4月)
- 明治:家庭用チーズ20品 5.4~6.7%・家庭用油脂類等4品 6.9~7.9%(2022年4月)
- 大塚食品:ボンカレー7種類 10円(2022年4月)
- 明治:チョコレート、グミ他136品 約3%~11%(2022年4月)
- 大塚食品:クリスタルガイザー2品 10円(2022年4月)
- サントリースピリッツ:国産、輸入ウイスキー 最大28%(2022年4月)
- マルサンアイ:各種大豆製品 最大10%(2022年4月)
- スターバックス:コーヒー豆 約90円~300円(2022年4月)
- コカ・コーラボトラーズジャパン:大型PETボトル製品(1.5L、2L) 5~8%(2022年5月)
- 東洋水産:「マルちゃん」ブランドの即席カップ麺、即席袋麺、即席ワンタン 9%~12%(2022年6月)
- エースコック:カップ麺 15円(2022年6月)
- 日清食品:即席袋麺、即席カップ麺、即席カップライス、即席カップスープ 5%~12%(2022年6月)
- 永谷園:お茶づけ商品、ふりかけ商品、即席みそ汁商品、ホットケーキミックス商品 市販用 約5%~9%(2022年6月)
- 宝酒造:焼酎甲類(連続式蒸留焼酎)、一部ソフトアルコール飲料等 1%~8%(2022年6月)
■食品の節約ポイント2選
食品の節約には自炊が必須ですが、節約しすぎた反動で爆買いしたり、ご飯が味気なくなったりするのは困りますよね。
ここでは、無理なく美味しく続けられる節約方法を2つご紹介します。
■1.毎月の目標額を決める
食費の節約に最も効果的なのは、1ヵ月の食費に目標額を決めておくことです。
目標額を決める時は現実的な金額を設定するのがポイント。家計簿やレシートを参考に、どの程度まで節約できるのか検討してみましょう。
目標額以内で買い物をする方法としては、こちらの3点がおすすめです。
- 買い物の回数を減らす
- 買い物リストを作成する
- キャッシュレス決済を活用する
毎日安い食材を購入する方もいると思いますが、1ヵ月の食費を把握する手間がかかります。
買い物を週1~2回に抑えることで食費を把握できるほか、買い物リストに沿ってまとめ買いをすることで結果的に節約につながります。
決済方法もキャッシュレスにするのがおすすめです。支払い履歴が残るため食費の把握がしやすくなります。
一部のキャッシュレス決済なら、ポイントが貯まって更にお得です。
■2.冷蔵庫の中身をこまめにチェックする
冷蔵庫の中身はこまめにチェックしておきましょう。
余った食材を把握することで無駄のない買い物リストを作れるほか、冷蔵庫の中身をしっかり使い切ることが可能です。
冷蔵庫に大量の食材が入ったままだと、電力が余計にかかって電気代が上がってしまいます。
使い切れる範囲の食材を冷蔵庫に入れておくクセをつけるのがポイントです。
■食品以外にも値上げが続々発表!
次に食品以外の値上げについても一覧で見ていきましょう。後半ではこちらの節約術もまとめています。
- ゆうちょ銀行:硬貨入金手数料 1~25枚 110円徴収・26~50枚 220円徴収・51枚~100枚 330円徴収(2022年1月)
- 北陸電力:78円値上げ(2022年2月)
- 関西電力:55円値上げ(2022年3月)
- 北海道電力:56円値上げ(2022年4月)
- 東北電力:98円値上げ(2022年3月)
- 東京電力:115円値上げ(2022年3月)
- 中部電力:127円値上げ(2022年3月)
- 四国電力:52円値上げ(2022年3月)
- 中国電力:96円値上げ(2022年3月)
- 九州電力:57円値上げ(2022年3月)
- 沖縄電力:65円値上げ(2022年3月)
- 東京ガス:83円値上げ(2022年3月)
- 大阪ガス:88円値上げ(2022年3月)
- 東邦ガス:86円値上げ(2022年3月)
- 西部ガス:63円値上げ(2022年3月)
- 日本郵便:EMS(国際スピード郵便)、国際小包(航空)、国際小包(SAL)、国際小包(船便) 一部地帯への発送に追加料金発生(2022年6月)
- 高齢者の窓口負担割合:単身世帯で年収200万円以上、夫婦で年収320万円以上 窓口負担2割に引き上げ(2022年10月)
- 火災保険:【損害保険料率算出機構】参考純率 全国平均10.9%引き上げ(2022年10月)
■光熱費の節約ポイント2選
電気やガスの料金はほぼ毎月値上がりしており、未だ歯止めがかかる気配はありません。
そこで、継続的に光熱費を節約できる方法を2つご紹介します。
■1.契約会社を切り替える
光熱費の節約には、契約会社を切り替える方法が効果的です。
エネチェンジ株式会社の公式HPでは、家族構成や1ヵ月の料金などを入力するだけで、おすすめの切り替えプランが複数表示されます。
電気・ガスをそれぞれ切り替えるプランや一緒に切り替えるプランもチェックできるので、家庭に合った最適なプランを選択できます。
契約会社によっては、ポイントが貯まるサービスや毎月の使用量が割引になるプランを用意しているケースもあります。
■2.古い家電を買い換える
10年以上使っている家電を、最新の省エネ家電に買い換えるのもおすすめです。
更に買い換える時期も重要です。家電は表示価格よりも安く買える時期があるので、タイミングを見計らって購入すると良いでしょう。
買い替えを検討したいタイミングは以下の通りです。
(1)大手家電量販店の決算セール(3月と9月が多い)
(2)家電の種類別に型落ち品が安く買えやすい時期
- 冷蔵庫:9月~10月
- ドラム式洗濯機:8月~10月
- 縦型洗濯機:6月~8月
- 電子レンジ:5月~6月・9月~10月
- デジカメ・ビデオカメラ:12月~1月・4月~5月
- 掃除機:(国内メーカー)6月~7月・(海外メーカー)1月~3月
■火災保険の節約ポイント3選
損害保険料率算出機構によると、自然災害リスクの増加や老朽化した家屋の火災保険リスクを考慮し、参考純率を平均で10.9%引き上げると公表されています。
火災保険の契約期間も2022年10月から5年に短縮されるため、長期契約割引率の高い10年契約が可能な期間は残りわずかとなっています。
今後の保険料負担を減らすには、次に紹介する3つのポイントが有効です。
■1.補償内容を見直す
現在の住居に適した補償内容になっているか、今一度チェックしてみましょう。
例えば、マンションの高層階に住んでいる場合は水災被害のリスクが低いため、水災特約が付いていたら外すことを検討してもよいと考えられます。
複数の火災保険に加入している場合も同様です。重複している補償がないかチェックしておくと良いでしょう。
■2.自己負担額を上げる
火災保険によっては、自己負担額(免責額)を上げることで保険料を下げられるものがあります。
ご加入中の火災保険で自己負担額を上げられるか、一度チェックしておくのも良いでしょう。
■3.複数の火災保険会社のプランを比較する
これから火災保険の加入を検討している方や、既存契約より安いプランに切り替えたい方は複数の火災保険会社のプランを比較してみましょう。
たとえ同じ補償内容でも、保険会社によって保険料と割引制度は異なります。よりご家庭に合った内容を検討して下さい。
複数の火災保険を比較するなら、さまざまな会社で保険料比較サイトが運営されています。一括で比較してみたい場合にはこのようなサイトを活用すると便利です。
■値上げの最新情報をこまめにチェックしよう
今回ご紹介した値上げ品目一覧は、あくまで2022年4月執筆時点の情報を元に作成したものです。
今後も値上げ品目は増えていくと思いますので、最新情報を常にチェックしておきましょう。
■参考資料
- 厚生労働省「後期高齢者医療制度に関するお知らせ」( https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000880297.pdf )
- 損害保険料率算出機構「火災保険参考純率改定のご案内」( https://www.giroj.or.jp/ratemaking/fire/202105_announcement.html )
- エネチェンジ株式会社「電気ガスの比較ならエネチェンジ」( https://enechange.jp/?f=header-menu )