本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは107.28円↓下値メドは105.29円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
米雇用統計、
悪いとわかっていても
ショッキング
本日から為替Walkerを再開します。どうぞよろしくお願いします。
GW中のドル/円の安値は105.98円。
ただし通貨によってはドルに対して安くなっている通貨もあります。ユーロに関しては、ドイツ憲法裁判所がECB(欧州中央銀行)の金融政策の一部に対して違憲との判断を下したことが、波紋を呼んでいます。新型コロナウイルスの打撃から欧州経済を立ち直らせようとするECBの必死の努力をドイツ裁判所が否定したわけですから、ユーロの安定性に不安を持つ投資家が増えてもおかしくありません。
またトルコリラ/円については、トルコ当局が通貨の取引規制を強化しているため、参加者が減り流動性が枯渇しているので十分な注意が必要です。
しかし、ユーロにしてもトルコリラにしても、対円では安くなっています。つまり円高が進んでいるわけで、ユーロ/円は2016年11月以来の円高(ユーロ安)水準。トルコリラ/円は史上最安値(トルコ安)を更新中です。
そのような中、本日は4月の米雇用統計の発表があります。今回は、かなりショッキングな数字となりそうです。詳しい解説については 「米雇用市場が崩壊! 新型コロナでアメリカ人の6人に1人が仕事を失う。
毎ヨミ!FXトップニュース
08日のドル/円のNY市場終値は106.26円。
07日の終値に比べ0.17円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
終わってしまったからといって嘆くのでなく、それを経験できたことを喜ぼう。- ドクター・スース(作家)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
トランプ大統領、新型コロナウイルスは「真珠湾攻撃や同時多発テロよりひどい」
NY州の感染者 実際は10倍以上か
コロナウイルス封じ込め失敗の原因のひとつに「アメリカ・ファースト」主義
新型コロナウイルスでミズーリ州が中国に損害賠償を提訴
ドル:
ハセット・ホワイトハウス経済顧問「4月の失業率は19%くらいになると予測」
ブラード・セントルイス連銀総裁「(今夜の)米雇用統計はかつてないほど悪化」
カプラン米ダラス連銀総裁「失業率は20%でピークに」
トランプ米大統領、食肉生産を命令
航空業界:
ウォーレン・バフェット氏、航空株をすべて売却「新型コロナで世界は変わる」
航空業界、乗客が元のレベルに戻るには2年かかる
円:
厚生労働省、「レムデシビル」を承認。国内初の新型コロナの治療薬
NY原油先物:
ムニューシン米財務長官、米石油産業に対する支援を検討
シェル石油CEO、石油需要と価格回復に対して弱気見通し
ユーロ:
EUはのんびりしすぎ。復興プランいまだまとまらず。次回話し合いは6月18日
フィッチは28日、イタリアの格付けを「BBB-」に引き下げ。・見通しは「安定的」
ドイツ州知事が都市封鎖の解除を加速。深刻な景気後退でメルケル氏に反発
ポンド:
BOE(イングランド銀行)、政策金利を0.10%に据え置き
ハンコック英保健相「安全なロックダウン解除については早すぎる」
ブリティッシュエアウェイズ「人員30%削減」:第2四半期の業績は第1四半期より悪化
トルコリラ:
トルコ中央銀行、追加利下げを示唆
南アランド:
S&P、南アを「BB-」に格下げ
その他:
太陽活動が急激に低下。2030年までに地球が氷河期に入る確率は97%。
グーグルCEO「世界が以前と同じ状態に戻ることはないだろう」
文章間のスペース2つは間違い マイクロソフトが「ワード」で徹底へ
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:、雇用統計後の動き、先入観を持たずに
本日は4月の米雇用統計の発表があります。チャートを見ると上値が切り下がり、徐々に円高に向かって進んでいるように見えます。今週のドル/円は何度か105円台に入りましたが、すぐに106円台に戻して、今日は雇用統計の発表待ちといったところです。今回の雇用統計の数字は、これまでとは次元が違うので、マーケットの反応を予想するのが難しい(これほど悪いのかとベアになるのか、悪いけれどこの程度なら許容範囲とブルになるのか)。
雇用統計に関連して、米労働省は7日、先週1週間の失業保険の申請件数が316万件にのぼったと発表。およそ1月半の間に申請数は4,000万件に迫る勢い。また4月の米国企業の人員削減数は1,576.9%増(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)。
失業はほぼすべての業種に及び、大企業ではボーイング社が10%の人員カットを計画。航空機産業が持つ広いすそ野産業(完成品を製造する企業に必要な部品や資材を供給する業者)への波及が懸念されています。
ギグエコノミーにも影響が出ています。民泊仲介サイト世界大手の米Airbnb(エアビーアンドビー)は、全世界の約7,500人の従業員のうち25%の人員を削減すると発表しましたが、宿泊客がゼロになってAirbnbのホストが破産するというケースもでています。
それでもまだ、今夜の失業率は実際より低くなっているというのです。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「本当の失業率は23~24%と考えている」、「職を探していない人が多いため、明日の雇用統計はダメージを過小評価する」と述べています。
見かけの数字が低くなっているのは、米政府やFRB(米連邦準備制度理事会)の経済対策のおかげです。しかし、この手厚い対策が逆に経済再起動を遅らせるという懸念もでています。詳しくは、「米雇用市場が崩壊! 新型コロナでアメリカ人の6人に1人が仕事を失う。しかも最悪はまだこれから…4月米雇用統計 詳細レポート」をお読みください。


トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)