本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは110.77円↓下値メドは108.30円今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
雇用復活は本当?
あの人に聞いてみよう…
BLS(米国労働統計局)が6月4日に発表した5月の非農業部門雇用者数は250.9万人増加し、失業率は13.3%に低下しました。
労働市場の大幅な改善は、新型コロナウイルス感染封じ込めのために3月と4月に抑制されていた経済活動が、限定的ながらも再開されたことを反映しています。5月の雇用では、レジャー・接客業、建設業、教育・保健サービス業、小売業で大幅に増加。
対照的に、政府機関の雇用は大幅な減少が続いています。また、3月と4月の非農業部門雇用者数は下方修正となり、合わせて64.2万人の減少。失業率は13.3%で、2月以降9.8ポイント上昇。失業者数は2,100万人となりました。5月の平均時給は4月に比べて1.0%下がりました。平均時給の低下は、低賃金労働者の仕事の増加が主な理由と考えられます。
雇用統計詳細レポート(「米、5人に1人が失業する時代。アメリカ経済は、良くなる前にもっと悪くなる」) に書いたように、マーケットの考えは、「米雇用市場(米経済)は底を打った」という方向に向いていました。とはいえ、これほどの結果になるとはだれも予想していませんでした。今週10日に開かれるFOMC(米連邦公開市場委員会)で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の見解を、ぜひ聞きたいと思います。
5月の雇用者数、エコノミスト予想中央値は▲750万人。雇用統計はもともとブレが大きい指標ですが、これだけ外れるのも珍しい。
上下に大きくスイングする雇用統計のデータは、今日の注目グラフをご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
5日のドル/円のNY市場終値は109.59円
前営業日の終値から+0.42円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
想像力のない奴に、翼は持てない -モハメド・アリ
今日は何の日(6月8日):
世界海洋デー
池田小事件(2001年)
秋葉原通り魔事件(2008年)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
内戦続くイエメンで、新型コロナが世界最悪級の流行の兆し
新中国の経済復帰のロードマップは先進国には参考にならない。強制隔離など
ドル:
5月雇用統計 レジャー、サービス部門の雇用が急回復
5月雇用統計 非農業部門雇用者数変化 +250万人(予想▲750万人)
5月雇用統計 失業率 13.3%(予想19.0%)
5月雇用統計 労働参加率が60.8%に上昇
5月雇用統計 平均労働時間、すべての業種で増加
円:
FRBのドルスワップライン、日銀が最大の利用者
みずほ、システム運用を外部化
ユーロ:
ECB(欧州中央銀行)、債券購入規模を1.35兆ユーロまで拡大
ドイツ人の自動車購入に構造的変化。ハイブリッド車+103%、電気自動車+61%
ポンド:
英失業率が急上昇も。大手小売りマークス&スペンサーが店舗整理を加速
英消費者物価指数、2020年通して1.0%以下の状況続くと予想
原油先物:
シェールガスが原油高で増産へ。OPEC(石油輸出国機構)が懸念
その他:
音響機器メーカー「ズーム」 株価ストップ高。市場関係者「おそらく間違えて買われている」
ホワイトハウス近くの通りを「黒人の命大事」に ワシントン市長が改名
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:雇用統計の結果受け110円に接近
雇用統計発表後のマーケットはドル買いが優勢。ドル/円は109.85円まで上値を伸ばし、3月26日以来の高値をつけました。
次のターゲットは大台110円、その上の注目レベルは111.70円(3月高値)、112.20円(今年の高値)。円高方向は109.00円(5日安値)、108.40円(3日安値)、107.35円(1日安値)。

今日の注目グラフ:
米5月雇用統計:失業率 13.3%、NFP +250万人

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)