個人投資家になるための最初の一歩は、投資知識ではなく「節約」です。元手がなければ投資は始められず、節約で捻出した1万円は確実な資産となります。

家計の見直し方、投資家デビューまでの実践的なステップを確認しましょう。


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会社員が個人投資家になるための最初の一歩は、投資知識より「節約」である

「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)貧乏」騒動を見ていて、改めて感じたのは「ちゃんと働いて稼ぎ、極限まで節約して、積立投資をしている人は偉いじゃん!」ということです。


 日々の生活を切り詰めすぎているところには課題があるかもしれませんが、しっかり働き、稼ぎを得て、しかも節約を実行できているところは、もっと賞賛されるべきです。


 実は、個人投資家になるために欠かせない最初のステップは「節約」です。どんなに投資知識を蓄えても、元手がなければ投資はスタートできません。そのため、会社員がまず向き合うべきは、投資資金確保のための「節約」なのです。


「1万円投資で増やす」より、節約して「1万円を積み立てる」ほうが価値がある?

 節約には、「投資原資を確保する力」と「確実に資産を上積みさせる力」という二つの大きな価値を生み出します。


 投資を始めたばかりの人が、投資で確実に月1万円の収益を得ることは簡単ではありません。市場が下がればむしろマイナスになりますし、投資金額が少ない初期にたとえ月10%以上の値上がり(通常めったに起こらない)があったとしてもプラス1万円には届かないかもしれません。


 ところが、節約で捻出した1万円は、確実に投資元本を増やしてくれます。これはとても大きいことです。


 インデックス投資家のブログを読んでいて「なるほど!インデックス運用での長期積立分散投資が大事か!」と思ったとき、むしろ真っ先に学びたいのは、彼らの「節約をして、積立額を確保するスキル」なのです(個人投資家は節約スキルを披露してくれない傾向があるのが残念です)。


「自然に節約できないタイプ」ほど、意識的な節約を

 世の中には「自然に節約できるタイプ」がいます。こうした人は手取り収入以下で日常生活をやりくりできるため、普通に投資資金を確保できるでしょう。こうした人は、さらに節約をがんばることで、投資元本を多く確保できます。


 問題は、稼いだ分を基本使い切ってしまうタイプの人です(私もそうです)。この場合、意識的に節約をしないと投資原資が確保できないため、真剣に節約と向き合う必要があります。


 なかなか節約できない人のために、ヒントを三つ挙げます。


1.家計簿アプリを使ってお金の流れを見える化する


 スマホアプリを活用し、可能な限り自動記帳される仕掛けを作ります。


2.「減らさない出費」「減らす出費」を見極める


 全ての費目を一律10%節約するような発想ではなく、「趣味の予算は一定額残す」「酒代は聖域!」といったルールを設定しつつ、削れるところからガッツリ削るような節約をします。


3.固定費と日常生活費はアプローチを変えて削る


 固定費(自動引き落としされる出費)については、一度徹底的に見直しをしてみましょう。解約すれば、同額が来月から自動的に貯蓄額に生まれ変わります。日常生活費は「1日100円減らす」のように目標を小さく分割していくと実現しやすくなります。


節約ができたら、早速投資家デビューしてみよう!

 節約にチャレンジした読者が、投資家として一歩を踏み出すための「最後のステップ」を確認しておきましょう。


ステップ1:証券口座を開く(セットでNISA口座を開設)


 NISAは1人1口座しか持てないため金融機関をじっくり選びましょう。手続きはオンラインで完結し、すぐ開設できるところが増えています。


ステップ2:NISAのつみたて投資枠で毎月一定額の積立投資を設定する


 節約できた金額の一部、あるいは全部を投資するかは個人で判断します。

銀行口座からの引き落としとするか、対象クレジットカードからの引き落としとするかの選択もしてください。


ステップ3:積立投資の商品を選ぶ


 国内外に分散投資された投資信託を活用しましょう。人気のオールカントリータイプの投資信託とするか、日本株に投資する投資信託を組み入れるか。これらを検討するのが一つのポイントです(オールカントリー系だと日本株への投資割合が1割弱となってしまう)。


 せっかく節約を実行したのであれば、投資家デビューまでこぎ着けたいところです。投資家デビューまでの「ラストワンマイル」は口座開設手続きや初期設定です。


 面倒な部分もありますが、ここを乗り越えて、ぜひ投資家デビューを果たしてください。


(山崎 俊輔)

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