マツダのSUV「CX」シリーズが今後ますます増えます。現行でもCX-3、CX-5、CX-30などがありますが、数字の違いでの細分化は日本では馴染みが薄い側面も。
マツダは2021年10月7日、SUVの「CX-50」「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」を2022年から2023年にかけて発売すると発表しました。数字だけで差別化した車種を、一気に5つも投入することに驚くかもしれませんが、よくよく発表の内容を精査してみれば、それほどでもないことに気づきます。
これまで登場したマツダCXシリーズとMX-30(右下)。全てSUV(画像:マツダ)。
まずCX-50は、従来からあるFFプラットフォームを使ったクロスオーバーSUVで、北米だけで生産・発売されます。いわば日本で販売される「CX-30」のお兄さんといった存在。日本には入ってこないようです。
そして、CX-60、-70、-80、-90の4車種は、まったく新しいFRプラットフォームを使う、マツダでいうところの「ラージ商品群」となります。ただし、地域ごとに販売される車種が異なり、ほとんどの地域は2車種だけの展開になります。
日本と欧州は、2列シートの「CX-60」と、3列シートの「CX-80」が、北米は、それらのワイドボディ版となる「CX-70」と「CX-90」が投入されます。つまり、どこのエリアも基本の新規導入はFRの2列シートと3列シートの2車種のみ。
ただ個人的な予想では、ルックスはどれも似たようなものになるはず。クルマに詳しくない人であれば、見分けがつかない可能性もあります。また、車名にはもちろん整然としたルールはあるものの、ちょっと細かく車種を分けすぎているのではという懸念もあります。やはり、興味があまりない人にとっては、従来のように、「デミオ」「アクセラ」のようなペットネーム(愛称)を使った方が、それぞれのクルマを覚えやすいという考えもあるでしょう。
マツダがペットネームではなく数字を名前に使うようになったのは、つい最近のこと。その先頭打者は、2019年の「マツダ3」です。もともと「アクセラ」という名称でしたが、フルモデルチェンジにあわせ「マツダ3」に変更。続いて、コンパクトカーの「デミオ」は「マツダ2」、ミドルセダンの「アテンザ」は「マツダ6」と名乗るようになりました。唯一の例外が「ロードスター」で、このモデルだけは引き続きペットネームを使っていますが、海外では「MX-5」と名乗っています。
ペットネームよりも“効果”重視の車名戦略では、なぜマツダは、こんなネーミング方法を採用したのでしょうか。
マツダの副社長である藤原清志氏は、2019年11月のマツダの中期経営計画で以下のように説明します。
「新世代商品群(マツダ3以降)導入を機に、ロードスターを除き、グローバルでクルマの名前を統一しました。これは『マツダに乗っているよ』と言われることを理想とし、個別車種ではなく、すべてのマツダ車を群としてとらえたブランド価値経営を目指す、スモールプレイヤーとしての戦い方です」
とにかくマツダの名前だけでも憶えてほしい。それがスモールプレイヤー=小さな会社の戦い方だ! というのです。
日本にいると、そうした藤原副社長の説明に違和感を持つ人もいるかもしれません。なんといっても、マツダは100年の歴史がある大企業です。広島=マツダという認識もありますから、野球の広島カープや原爆ドームなどとセットで覚えている人もいることでしょう。そんな有名なブランドが「スモールプレイヤー」と言っても、ピンとこないというわけです。
しかし、世界市場で見ればマツダは実のところ、ちっぽけな存在です。マツダが1年間に製造販売するクルマは約150万台。トヨタやフォルクスワーゲン、日産・ルノー・三菱の1000万台規模には遠くおよびません。
現行マツダ車で唯一ペットネームを持つロードスター。海外だとMX-5(北米ではMX-5ミアータ)の名称で展開されている(画像:マツダ)。
そのため、諸外国へ行くと、マツダを知らない人が数多くいます。とはいえ、小さな会社ですから宣伝広告費に多額の費用をかけることも難しい。新型車種のペットネームを、巨大なライバルと戦いながら、ひとつずつ世間に浸透させてゆくのは資金的に辛いのです。
実際に2019年5月、マツダの中期経営方針を説明した社長兼CEOの丸本 明氏も「販売・マーケティング領域における資金力を必要とする領域は、(マツダの)弱みだと再認識しました」と述べています。
あっという間に2ケタ車種も埋まる?そうした弱みを克服する技が、数字のネーミング、そして昨今のマツダ車全般のテーマである「魂動デザイン」です。マツダ車を呼ぶときは、きっと「マツダ~」とマツダの名前を使うことになります。細かい数字の名前はわからなくても、クルマの顔(デザイン)が同じであれば、誰もが「これはマツダだ」と気づくことでしょう。
そんな、マツダと同様の戦略をとっているのが、日産の海外向けブランドであるインフィニティではないでしょうか。インフィニティのラインナップは、セダンの「Q50」と「Q60」、SUVの「QX50」「QX55」「QX60」です。これらのモデルの違いをスラスラと説明できる人は少なくても、統一した顔つきのデザインであるため「あ、これはインフィニティのひとつ」と誰もが認識できるのは、マツダと同じ効果といえます。
また、マツダが2019年に発売した「CX-30」から、2ケタの数字を使ったことには驚きでした。これにより、「車名に使える数字が足りない」問題を、軽々と解決してしまったからです。
これまで、マツダはSUVに関して、下から「CX-3」「CX-4(中国向け)」「CX-5」「CX-7(旧世代)」「CX-8」「CX-9(北米向け)」という名称を使っていました。すべてがFFプラットフォームのいわゆるスモール商品群です。これに新しくラージクラス商品群のSUVを足していくにあたり、もう「6」しか残っていないと思われましたが、「1ケタの数字が足りないなら、2ケタにすればいい」という、まさに“コロンブスの卵”のような発想で2ケタ車名を採用。そして気が付けば、マツダのクロスオーバーSUVはCX-30、-50、-60、-70、-80、-90と、6車種もラインナップされることになりました。
スモールプレイヤーでありながらも、一括開発、モデルベース開発、顧問アーキテクチャー、フレキシブル生産方式の導入などの工夫により、低コストで数多くの商品を提供できるのがマツダの強みです。また、新しいラージ商品群のFRプラットフォームはSUVだけでなく、セダンなどにも使われるはず。

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