料金所も拡張! 第二京阪で橋梁架設の大工事

 NEXCO西日本が2025年10月14日から、「第二京阪道路」の一部区間で橋梁上部工の架設工事を始めます。これに伴い、下を走る国道1号が「約161夜間」という長い期間で、一部の夜間通行止めが実施されます。

【仕上がりがナゾ…】これが「第二京阪」の大工事です(地図/写真)

 工事を行うのは、京都方面と大阪の近畿道(門真JCT)をつなぐ第二京阪のうち、第二京阪門真ICおよび門真本線料金所付近です。この付近はもともと本線の橋桁が一部途切れており、下り線は3車線から2車線に減少し、第二京阪門真ICや門真本線料金所に通じています。

 道路の中央付近で“空いている空間”に、本線の橋桁を架設するのが今回の工事です。これにより、門真本線料金所へ向かう車線が2車線ぶん増え、料金所も拡張されます。

 これに伴い、第二京阪門真IC(出入口)および、下を走る国道1号は花博記念公園口東交差点~三ツ島東交差点付近のあいだで来年7月17日まで、一部期間を除き夜間通行止めとなります。国道163号や大阪府道8号などへの迂回が呼びかけられています。第二京阪の通行自体は夜間も可能です。

●工事後も「橋桁ブツ切り」

 ただし、第二京阪のほうは新たな橋桁を架けた後も、その橋桁の端部は“ブツ切り”のまま残ります。特に上り線側の新しく架ける橋桁の部分は、走行路として全く使われません。

 NEXCO西日本によると、この工事は下り線の車線減少部から本線料金所で発生している渋滞の解消を主眼にしているといいます。もう一つの目的が、「淀川左岸線」接続のための準備です。将来的に、阪神高速の淀川左岸線が門真JCTまで延伸し、第二京阪から大阪湾岸まで直通となる計画です。

 その際の本線部となるのが今回の架設箇所であり、渋滞解消工事に合わせて、上り線側の橋桁も先行して架けるといいます。ただ、淀川左岸線延伸部(豊崎-門真)の工事は緒についたばかりですから、上り線側の橋桁が使われる日は相当先かもしれません。

 なお、第二京阪の橋桁架設工事は2026年7月以降、2027年度にかけても、足場の解体などのため、夜間通行止めが実施される予定です。

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