JR東日本が、沿線に「立山・黒部アルペンルート」やスキー場などがある大糸線に、「駅ナンバー」を導入。ただその番号は「9」から始まります。
JR東日本長野支社は2016年12月7日(水)、大糸線の松本駅(長野県松本市)と南小谷(みなみおたり)駅(長野県小谷村)のあいだで駅ナンバーを導入すると発表しました。
沿線にスキー場も多い大糸線。普通列車には、車窓に見える山々の案内も掲示されている(2012年12月、恵 知仁撮影)。
車窓に北アルプスの山並みを楽しめる大糸線の松本~南小谷間には、「立山・黒部アルペンルート」の長野県側における玄関口の信濃大町駅や、白馬などのスキー場が存在。年間を通じて外国人が多く訪れることから、駅ナンバーが導入されることになりました。
駅ナンバーは南小谷駅の「9」から始まり、南へ進むにつれ数が増加。最南端の松本駅が「42」です。「1」ではなく「9」から始まることについてJR東日本長野支社は、ワンマン運転の整理券で使われる各駅の番号と駅ナンバーをそろえ、分かりやすくしたといいます。
そもそも、なぜ南小谷駅の整理券番号が「9」? 駅名標には長野の人気キャラも大糸線は松本駅と糸魚川駅(新潟県糸魚川市)を結ぶ105.4kmの路線ですが、途中の南小谷駅を境にその南側、松本駅までの70.1kmはJR東日本の、対し北側、糸魚川駅までの35.3kmはJR西日本の管轄で、このたび駅ナンバーが導入されるのは、JR東日本が管轄する南側のみです。そして最北端の糸魚川駅から数えると、南小谷駅は9番目の駅になります。

駅ナンバーや「アルクマ」が掲出された駅名標のイメージ(画像出典:JR東日本長野支社)。
導入は12月12日(月)以降に順次行われ、合わせて駅名の中国語(簡体字)、韓国語表記なども実施。
JR東日本長野支社は「多くのお客さまに安心して駅や列車をご利用いただけるよう、引き続きサービス品質の向上に努めてまいります」としています。
【写真】車内に「山ガイド」がある珍しい路線

大糸線の普通列車には山の案内が掲示され、車窓がより楽しめるようになっている(2008年10月、恵 知仁撮影)。