日本は“頭脳”と“心臓”の一部を担当

 アメリカの大手防衛関連企業であるノースロップ・グラマンは2026年4月15日、極超音速ミサイルの脅威に対応するための迎撃システム「滑空段階迎撃ミサイル(GPI:Glide Phase Interceptor)」の開発を加速していると発表しました。2028年までに予備設計審査(PDR:Preliminary Design Review)の完了を目指します。

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 GPIは、音速の5倍以上で飛行するいわゆる「超音速兵器」を迎撃するための防衛システムです。極超音速ミサイルなどの超音速兵器は、弾道ミサイルと違い飛行中に軌道の変更ができるため迎撃が困難ですが、GPIは、同兵器が複雑な軌道を取る滑空段階で迎撃することを目標としています。

 GPIはアメリカのノースロップ・グラマンが提案した設計コンセプトに基づく日米共同開発が進められており、日本側の部品の開発・設計は三菱重工業が担当します。

 このうち、日本側はキルビークル(弾頭部)の「操舵装置」「ロケットモーター」「シーカーウインドウ」のほか、3段部分の姿勢制御装置、2段目のロケットモーターを担当することになっています。

 ノースロップ・グラマンによると、開発チームは現在、極限温度環境のシミュレーションや段間分離機構(インターステージ分離システム)の試験など、厳格な検証作業を継続しています。また、イージス艦が搭載する武器管制システムデル「イージス・ウェポン・システム(AWS)」とのモデル統合も進めており、地域的な極超音速兵器への対処能力向上を図っているといいます。

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