数字を見れば「素性」がわかる? 事業者ごとに異なるルール

 街を走るバスをよく見ると、ナンバープレートとは別に、車体の側面や後部に「12345」といった謎の数字が書かれていることがあります。

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 これはバス会社が車両を一台ずつ識別するために付けている番号で、事業者によっては「社番(車両番号)」などと呼ばれます。

 この番号、実は事業者によっては、数字の並び自体がその車両の「スペック」を表す暗号になっている例があります。

 例えば、京王バスグループでは「英字1文字+5桁の数字」というルールを採用しています。最初の英字は営業所を表し、続く5桁の数字にはそれぞれ意味があります。

 左から1桁目は「車両メーカー」、2・3桁目は「会社に来た年の西暦下2桁(納車年)」、そして4・5桁目は「固有番号(原則納車順)」といった具合です。

 こういった法則を知っていれば、車体のデザインやナンバープレートを詳しく見なくても、番号を確認するだけで「どこのメーカーの、いつ頃導入された車両か」を読み取れる(推測できる)場合があります。

なぜ「暗号」が必要? 現場を支える合理的なシステム

 なぜ、わざわざ数字に情報を持たせているのでしょうか。そこには、バスの運行やメンテナンスを支える合理的な理由があります。

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バス会社によっては車体側面に書いてあることも(画像:写真AC)

 数字の並びにメーカーや導入年などの情報を持たせることで、現場で識別や管理がしやすくなります。番号を確認するだけで車両の仕様を把握しやすくすることは、円滑な運用を支える一助となっているのです。

 また、運行管理や点検整備のシステムにおいて、数字を主体とした構成は電算処理の効率が良いというメリットもあります。

 一方で、導入年を西暦の下1桁で表すなら10年で、下2桁で表すなら100年で、番号が一周します。そのため、同じ番号であっても、車体のデザイン(世代)や他の桁の数字と組み合わせることで新旧を判別するといった運用も行われています。

 ただの無機質な数字だと思っていたものが、実はバスの「履歴書」として機能している、そう思うと、次にバスを待つ時間が少しだけ楽しくなるかもしれません。

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