ラグビーの元日本代表で今季限りでの現役引退を表明しているフランカーのピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)が21日、都内で会見に臨んだ。チームのファン「オレンジアーミー」が見守る中「自分のホームと呼べるクラブで、10年プレーさせてもらった。

残り数週間、いい形で終わりたい」と語った。

 南アフリカ出身のラブスカフニは、2016年にトップリーグ時代のクボタ(現東京ベイ)に入団。同年8月の初キャップから10シーズンを過ごし、チーム公式キャップ数は今季100に到達した。「自分はチームが好きだし、過ごしてきた数年間、全てが思い出深い」とラブスカフニ。チームの前川泰慶GMによれば、引退は契約満了によるもの。「簡単な決断ではなかった」と語ったラピースは「時間をかけて引退は決めた。ここ数年間は家族も南アフリカに帰って単身だったというのもあるし、タイミング的にも今だと、昨年決めた」と明かした。

 19年7月に日本代表初キャップ。同年W杯日本大会では、日本史上初の8強進出に大きく貢献し、W杯2大会に出場して19キャップを重ねた。代表主将も務め「日本代表の全ての試合が、本当に素晴らしい瞬間だった」。愛称「ラピース」の桜戦士として「19年シーズン、釜石でのフィジー戦でデビューして、W杯に入った。そしてホームの日本でロシア戦からアイルランド、サモア、スコットランド戦。

(準々決勝で)南アフリカには負けてしまったけど、日本のサポート、そしてW杯自体が人生レベルでの思い出」と回顧。続けて「あの大会は、世界中の人が日本について語るきっかけになった。それはラグビーだけではなくて、日本そのものや文化、日本らしさについて。そこに何らかの形で関わりがあったことを誇りに思ったし、だからこそ忘れられない瞬間だった」と、日本ラグビー開拓者の1人としてしみじみと語った。

 10年所属したチーム。「ホームだと思っている」というラブスカフニは「遊びに来るだけかも」としつつ「将来、必ずここに戻ってきます」と、オレンジアーミーに告げた。リーグワンはレギュラーシーズンも佳境で、東京ベイは残り3節で3位につける。この日は同じく今季で引退するSOフォーリー、ロックのブルブリングも会見に出席した。3季ぶりの優勝を目指すチーム、ラブスカフニは「シーズンが終わるまで、皆さんと充実した時間を過ごしたい」と有終の美を誓った。(大谷 翔太)

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