艦艇上での運用も実証される

 アメリカの防衛企業であるエアロバイロメントは2026年4月21日、アメリカ海軍の協力により、原子力空母「ジョージ・W・ブッシュ」の甲板上で、「LOCUST(ローカスト)」レーザー兵器システムの実証に成功したと発表しました。

【画像】レーザー照射! これが、未来の防衛システムです

 今回の実証実験は2025年10月に実施されたもので、レーザー照射に必要な装備一式をパレット化した高エネルギーレーザーシステムが使用されました。

 同レーザー兵器は、艦艇に飛来するドローンなどの無人機を撃墜することを想定したもので、複数のドローン標的を追跡・迎撃する形で実験が行われました。その結果、実験機はこれらのドローンの無力化に成功したとされています。

 すでに同レーザーシステムは車載状態での運用実績があり、走行中の車両からドローン迎撃に成功しています。今回の試験成功は、大規模な改修を必要とせず、地上車両から海上環境へと移行できる能力を示すものとなりました。

 ここ数年、レーザー兵器はドローン技術の発達に伴い、これらを排除する近接防空手段として注目されています。迎撃兵器として安定運用が可能になれば、1発数千万円の対空ミサイルの使用を抑えられるだけでなく、1発数万円の機関砲・機関銃弾よりもさらに低コストでの迎撃が可能になります。一部報道では、レーザー照射1回あたりのコストは数円程度に過ぎないともされており、非常に高いコストパフォーマンスを持つ迎撃手段として期待されています。

 さらに今回の実証により、艦艇に大きな改修を施すことなくLOCUSTを搭載できることが示されたため、エアロバイロメントは「この兵器は海軍および国家安全保障にとってゲームチェンジャーである」とアピールしています。

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