アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)で決勝に進出した町田は25日(日本時間26日未明)、初出場初優勝をかけてアルアハリ(サウジアラビア)と対戦する。

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 町田の運命の一戦の相手は、前回大会の王者となった。

アルアハリは1次リーグを西地区の2位で通過し、準々決勝、準決勝はともに2―1で勝利。2連覇が目前に迫っており、達成すれば前身のACLでのアルイテハド(04、05年)以来となる。

 元ブラジル代表のFWフィルミーノは昨年7月にカタール・アルサッドへ移籍したが、現在の3トップも破壊力抜群だ。1次リーグで2番目の得点数(21点)を記録したチームのセンターフォワードは元イングランド代表のFWトニー。185センチのストライカーは今季、サウジアラビアのリーグで得点王(27点)を走っている。

 トニーの両翼も強力なアタッカーがそろっている。右サイドのFWマフレズは、イングランドのレスター、マンチェスターCなどで活躍し、マンチェスターCでは4度のプレミア優勝を経験。35歳になったが、プレミア通算284試合82得点を誇るアルジェリア代表の名手の実力は依然高い。

 左サイドは、FW相馬勇紀もキーマンに挙げるFWガレーノ。ブラジル出身の28歳の武器はシュート力で、今大会も準々決勝、準決勝でともにゴールを決めており、準決勝の神戸戦では強烈なミドル弾を披露。前回大会の決勝でも左45度の角度からスーパーシュートを沈め、川崎の悲願を打ち砕いた。ポルトガル・カザピア在籍時に、同リーグのポルトでプレーしていたガレーノと対戦していた相馬は「彼がポルトで素晴らしい攻撃を組み立てていた。

彼に注意したい」と語る。

 強力な3トップの市場価値は、推定で4900万ユーロ(約90億6500万円)。他にもコートジボワール代表のMFケシエ、ブラジル代表のDFイバニェスら、各国の代表クラスが勢ぞろいする。ただ、最大の特徴は圧倒的な個の能力の高さを誇る攻撃陣だろう。DF昌子源も「僕、(岡村)大八、(中山)雄太、(谷)晃生含め、後ろの選手がいかに彼らを抑えられるか」と決戦を見据える。

 サウジアラビアの政府系ファンドが保有し、国家を挙げて強化してきたクラブの一つで、資金力は桁違い。本拠地も開催地のジッダで、黒田剛監督によると「今の状況で聞く限り、ほぼ(当日は)満員」といい、決勝は完全アウェーの異様な雰囲気となりそうだ。強力なメンバーに、地元チームによる応援の後押し。アジア頂点へ、最後の最後に難敵が待ち構える。

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