冬の鉄道旅行でおすすめの路線・区間について、アンケート調査を実施。JRの釧網本線や五能線、高山本線など、雪景色や海が車窓に広がる路線が選ばれました。

地方私鉄や日本海側の路線、東京湾沿いを走る路線も推薦されています。

「SLにタンチョウヅル」「荒れた日本海」「温泉と美しい景色」冬におすすめ鉄道路線

「乗りものニュース」では2020年1月20日(月)から22日(水)にかけて、「冬におすすめの鉄道路線」に関するアンケートを実施。167人から回答が集まりました。

冬の鉄道旅行「おすすめ路線ベスト3」は釧網本線 五能線 高山...の画像はこちら >>

「冬の鉄道旅行」のイメージ(画像:写真AC)。

 冬に国内旅行するときのおすすめ鉄道路線は、JR北海道の釧網本線が推薦数のトップです。区間は、列車からオホーツク海の流氷が見える知床斜里~網走間を挙げる人が多く、ほかにも「変化に富む」(45~49歳、男性)、「SLやタンチョウヅル、流氷など見どころが多い」(40~44歳、男性)ことから、釧路~網走の全区間をすすめる人もいました。

 次に多かったのがJR東日本の五能線です。秋田県から青森県にかけて日本海沿岸を走ります。そのなかでも特に海岸沿いを走る岩館~鯵ヶ沢間を挙げた40~44歳の男性は「大荒れの日本海が旅情をかきたてる」として冬の五能線を推薦。60~64歳の男性も「冬の荒波がすごい」と回答していました。

 JR東海JR西日本にまたがる高山本線も、おすすめの声が多かった路線です。40~44歳の男性は「飛騨の山間部を抜けていく区間で雪深いところ」の飛騨古川~猪谷間を推薦。

ほかにも高山本線は、「温泉と美しい雪景色が楽しめる」(30~34歳、男性)、「温泉、古い街並み、冬が似合う」(35~39歳、男性)という回答が寄せられました。

このほか複数の人が挙げた「冬におすすめ鉄道路線」 都市部の路線も

 JR東日本の上越線についても、群馬県と新潟県を結ぶ清水トンネル、新清水トンネルを含む水上~長岡間をおすすめに挙げる人が複数いました。「『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』という、川端康成の『雪国』の世界を実体験できる」(50~54歳、男性)、「夕方の下り列車だと右手に岩原スキー場のナイターのライトとそれに照らされた雪の中を掻き分けながら進む上越線がおすすめ。また、緑の架線柱が上越線らしさを出してる」(~19歳、男性)との声もありました。

 このほか、複数の人が挙げた路線は、JR北海道の宗谷本線、函館本線、根室本線、石北本線や、JR東日本の只見線、飯山線、米坂線、JR西日本の北陸本線、地方私鉄の秋田内陸縦貫鉄道、津軽鉄道といった「雪国路線」、冬の日本海を眺められるJR西日本の山陰本線などです。

 これらとは対照的に、都市部の路線を挙げた人もいます。JR東日本の京葉線 新浦安~市川塩浜間は「空気が澄んでいるので東京湾を遠くまで眺めることができる」(~19歳、男性)とのことです。

●アンケート実施概要
・調査期間:2020年1月20日(月)20時ごろから1月22日(水)20時ごろまで
・調査方法:Questantのシステムを利用して調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:167

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