この記事をまとめると
■台湾を訪れると多くの日本車を見ることができた■台湾市場でラインアップされるトヨタ車はユニークだ
■旧車のトヨタ・コロナプレミオを見かける機会も多かった
台湾市場でラインアップされるトヨタ車はユニーク
台湾の台北市に行くと必ず訪れる、街を走るクルマを定点観測するスポットに行くと、なかなか興味深いクルマが走ってくる。今回見つけたその1台がトヨタ・カローラスポーツ。現行カローラのハッチバックとなるモデルである。
ハッチバックなので欧州市場では当然ラインアップされており、このモデルは元来ハッチバックが馴染みにくいともいわれる北米市場でもラインアップされている。調べてみるとかつて香港でもラインアップされていたようだが、日本を除く東アジアや東南アジアマーケットでは、カローラブランドではセダン(アルティスというペットネームがつく)のみをラインアップする国はあるものの、スポーツをラインアップするのは台湾のみであった。台湾市場でラインアップされるトヨタ車の顔ぶれは、全体で見てもなかなかユニークである。
アジア圏で人気の高いアルファードをラインアップしながら、現地生産している中国は別としても、おもに北米を主眼に北米で現地生産されている大型ミニバンとなる「シエナ」も扱っている。

※写真は北米仕様
20年以上前の日本車も活躍していた!
その一方インドネシアで生産され、ダイハツ・グランマックスとしてのみ販売されている、タウンエース(バン&トラック、台湾仕様は台湾で生産)や、クラウン・クロスオーバーもいち早くラインアップされている。東南アジア市場共通モデルをベースとしながら、北米や日本市場でも販売されているモデルがラインアップされるところが特徴的だと筆者は感じた。

ただ、タイなどと同じようにレクサスLMがガンガン走っていたりするので、基本的には周辺国とクルマに対する価値観はそれほど差がないようにも見えるが、アルファードをほとんど見かけないのでやはり少し違うのかもしれない。

もっと興味深いのが三菱自動車。台湾で三菱車の生産及び販売を行う中華汽車との関係もあるのだろうが、アウトランダーPHEV(先代)やエクリプスクロスは日本から輸入されているが、そのほかのモデルは車名こそ馴染みのあるモデルもあるが、どれも日本で販売されていたころよりも独自にアレンジされていたり、そもそも日本では販売されていないモデルが目立つ。けっして大きな市場とはいえない台湾だが、なかなか興味深いものとなっている。

旧車も多く見かけるが、そのなかで11代目トヨタ・コロナプレミオをよく見かけることができた。これも調べてみると、一時は台湾のタクシー車両のほぼすべてを占めていたトヨタ・ウィッシュが台湾でKD(ノックダウン)生産される前にKD生産されていたとのこと。
