この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショー2023が開幕した



メルセデス・ベンツブースの注目はBEV化したGクラスのEQGコンセプト



■PHEV化して1000Nmを超えたAMG C 63 S Eパフォーマンスにも注目



EQシリーズになってもGクラスらしさは全開

メルセデス・ベンツといっても、EQって100%電気自動車のブランドなんでしょ? とEVに一定以上の距離感を感じている人は思うかも。でもBEVである以前にメルセデス・ベンツである、そんな静かにして強烈な主張を、東京ビッグサイト東3ホールでアピールしまくっているのがこちら、「コンセプトEQG」だ。フランクフルトからミュンヘンへ引っ越し開催初回となった2021年のIAAで発表されたコンセプトカーだが、実車の展示は本邦初公開だ。



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まごうかたなき「G」のカクカクしたボディラインとシルエットだけど、フロントまわりなど、よくよく眺めれば「スクワール(四角い丸もしくは丸い四角)」と呼ばれるスマートフォン世代のデザインの影響があちこちに。一方で、丸目で上下2分割のLEDが縁どるヘッドライトは、現行Gクラスに相通じるディテール。



BEVになってもやっぱり「Gクラス」の存在感はヤバい! バカッ速のPHEV化した「AMG C 63」も注目必至
メルセデス・ベンツEQGコンセプトのフェイスマスク



メルセデスEQシリーズに共通するブラックパネルグリルは踏襲され、グリル内やモールを彩るイルミネーション、3D効果たっぷりのスリーポインテッドスターなど、おなじみのGクラスモチーフが光っていることに新鮮味を覚える。決してデコレーションのためだけに光っているわけではなく、周囲に光を投げかけて広く路面の状態を知ることが、オフロードでの走破性に役立つのはいうまでもない。そもそも走り出す前に前情報を掴むことが「インテリジェンス」なのだ。



BEV化してもやっぱりラダーフレーム&後車軸リジッド!

リヤ側にもまわってみよう。ここでの「スクワール」なディテールは、いつものスペアタイヤケースが、角を丸めた収納ケースに変えられているところだ。もしかすると、ドアが開けられていて、インテリアを覗くこともできるかもしれない。ホワイトレザー内装! のノーブルな雰囲気が、このコンセプトEQGの成り立ちを物語る。そもそも、外装色のブラック/シルバーの高貴なツートンも、同じくメルセデス・ベンツのブース内で隣に置かれた「EQS 450 + エディション ワン」に、そっくりそのまま踏襲されているのだ。



BEVになってもやっぱり「Gクラス」の存在感はヤバい! バカッ速のPHEV化した「AMG C 63」も注目必至
メルセデス・ベンツEQGコンセプトの真後ろ



さらに車内をのぞき込むことが叶ったらなら、ダッシュボードまわりの市販されてもおかしくないほどの完成度、クオリティにも、二度びっくりしておくべし。この空間に身体を置いて、ラダーフレーム&独立懸架&後車軸リジッドの堅牢なシャシーを、4輪それぞれのモーターで独立制御して操るというのだ。



トドメに圧巻のディティールは、メルセデス伝統のアルミニウムアロイのディッシュホイールを、深絞りしてディープセンター化しつつエアロデザインになった22インチホイール。もちろんコンセプトEQG専用のデザインだ。



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メルセデス・ベンツEQGコンセプトのホイール



変えるべきでないものと、変えたらさらによくなるところ。未来がどのように進んでいくか、コンセプトEQGのオーラを実地に浴びたなら、まさかもう迷うことはないはずだ!



同じくお立ち台の上で、ジャパンプレミア発表の「メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス」にも注目。



BEVになってもやっぱり「Gクラス」の存在感はヤバい! バカッ速のPHEV化した「AMG C 63」も注目必至
メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンスのフロントスタイリング



F1起源の超高効率バッテリー「HPB」と世界最強の直4、M139 型を組み合わせた新時代のPHEVなのだ。Cクラスのコンパクトなボディを加速させる1020Nm(!)の超絶トルクを想像しながら、眺めて欲しい。

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