クルマは買えてもパーツが入手困難な場合も
中古車の醍醐味と言えばさまざまあるが、そのなかでも一番大きな点と言えば、やはり新車価格よりも大幅に安い価格で購入することができるという点ではないだろうか? もちろん、限定車であったり、希少価値の高いクラシックカーとなれば、新車価格を上まわる中古車価格となっているものも存在するが、大半の中古車は新車価格よりも安い価格で店頭に並んでいる。
となれば、新車では手の届かない価格だった憧れのあのクルマも、頑張れば愛車にすることも夢ではない。しかし、安いという理由だけで飛びつくと痛い目を見てしまう車両も存在している。
1)生産終了後、一定年数が経過した車両
自動車は当然ながら部品の集合体であるから、走行することや経年劣化などで各部が消耗していく。そうなると補修部品が必要となるわけだが、あまりに生産終了から年数が経過していると部品が供給されないという事態も想定されるのだ。
なかにはデビューから30年が経過してから部品が再生産されるマツダ・ロードスターや日産スカイラインGT-Rのような事例もあるが、これは特殊なもので、生産終了から10年ほどが経過したモデルは何かしら欠品があると考えたほうがいいだろう。
高級車はクルマが安くなっていても維持費は高い!
2)もともとが高級車だった車両
新車価格が1000万円クラスだった高級車であっても、中古車では300万円程度で購入できるというケースは珍しくない。となると、ちょっと手を出してみようかな……という気持ちになるかもしれない。しかし、激安になっても高級車は高級車なのである。

どいうことかというと、乗り味や装備の面というプラス面だけではなく、壊れたときの修理代、部品代も高級車ということ。市場価格が1/3になったからといって、修理代が1/3になることはないのである。
3)相場よりも安い車両
1台1台状態の異なる中古車とはいえ、おおよその相場というものは形成されているもの。そんな一般的な相場と比べて明らかに安い個体は、何かしらの不具合や問題点を抱えている可能性が高い。

そういった点を隠して販売するところは論外だが、欲しい気持ちが勝ってそういった問題点を承知の上で購入したとしても、結果的にそれ以上の修理費がかかってしまったのでは元も子もない。結局、安さだけに目がくらむとろくなことがないというのが中古車選びなのである。