この記事をまとめると
■女性ドライバー限定のプロシリーズ「KYOJO CUP」が開催中



■本連載では参戦ドライバーにインタビューを行なっている



■今回はモータージャーナリストでもおなじみの藤島知子選手にお話を伺った



ドライバーとしてもさまざまなカテゴリーにチャレンジ!

女性ドライバー限定のプロシリーズとして2017年にスタートした「KYOJO CUP」にはさまざまな経歴を持つドライバーが集結。今回紹介する藤島知子選手も異色の経歴を持つドライバーのひとりだ。



ご存じのとおり、藤島選手はモータージャーナリストとしていろんなメディアで活躍しているが、ドライバーとしての経験も豊富。

その出発点はレースクイーンで、「スーパー耐久でキャンギャルをやっている時にスズキのKeiのワンメイクレースシリーズが始まりました。ビギナー向けの競技だったので素人の体験企画として参戦したのがきっかけです」とのことでドライバーとしてレースにでビュー。「成績が悪いし、怖いんですけど、一度レースをやるとまた続けたくなるんですよね」とのことで、藤島選手はドライバーに転向したという。



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以来、ジャーナリストとしてさまざまなメディアで活躍すると同時にドライバーとしてもフォーミュラ・スズキ隼シリーズやマツダロードスター・パーティレース、スーパー耐久などさまざまなカゴテリーにチャレンジ。KYOJO CUPにも設立初年度の2017年から参戦を開始している。



スーパー耐久シリーズ第3戦の富士24時間レースにホンダ・シビックでST-2クラスに参戦するなど2021年もさまざまなカテゴリーに挑む藤島選手にKYOJO CUPの主力モデル、VITA-01の印象を尋ねると「エンジンはヴィッツRSに搭載されていた1500ccのエンジンですが、ドライバーの後ろに搭載され、後輪駆動になっているし、車両重量も615kgに設定されているので軽いし、パワーウエイトレシオも高い。フォーミュラとハコ車の中間で難しいクルマです」とインプレッション。



WEB CARTOPでもおなじみのジャーナリスト「藤トモ」が本気で勝負! 【KYOJOドライバーの素顔】Vol.5 藤島知子選手



さらに「ABSもパワステもない。ほとんど電子制御のないクルマだからこそ、ドライバーの操作した挙動がクルマに現れるので難しい。でも、これで練習しておけばほかのクルマで上手く走れるのでスキルアップになると思います」と付け加える。



「KYOJO CUP」はスキルアップに最適な条件が揃っている

一方、女性ドライバーだけで争うことについても藤島選手は「VITA-01を使用したレースはいろんなサーキットで行われているんですけど、女性だけで争うのはKYOJO CUPだけですからね。ゴルフのように多くのプロスポーツが男性と女性で分かれているなか、レースでも女性だけのカテゴリーができたことはすごいと思います。

今までは体力が違う、筋力が違うと言い訳できたけれど、KYOJO CUPは同じフィールドなのでそれが言えない。いろんな経歴のドライバーがいるなか、本当の意味でガチの勝負ができるので、貴重な機会になっています」と好評だ。



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さらに「KYOJO CUPでは発案者の関谷正徳さんが本気で女性のプロドライバーを育てようとしていて、金曜日のミーティングで安全にレースができるように走らせ方の講義が行われたり、オンラインでメンタルトレーニングの講義もあるのでスキルアップに最適だと思います」と藤島選手は語る。



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6月6日に富士で争われた開幕戦で11位に終わるほか、7月25日に開催された第2戦の鈴鹿では8位にとどまるなど、2021年は苦戦の展開が続いている藤島選手だが、「調子がいい時もあればドーンと沈む時もありますが、まだ表彰台に乗っていないので地道に表彰台を目指して取り組んでいきたいと思います」と語っているだけに、後半戦では藤島選手の活躍に注目したい。

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