この記事をまとめると
■会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」が2023年春に開業予定



■本格的なドライビングコースに、ダイニング、バーラウンジ、プール、温泉などの多彩な施設が設けられる



■千葉にはその他クルマに関連する様々な施設があり、クルマ好きの聖地となるかもしれない



2023年春に開業予定のアジア初の会員制ドライビングコース

フェラーリを始め、ロールスロイス、ベントレー、ポルシェ、そしてランボルギーニと、世界の高級車ブランドを一手に取り扱うコーンズグループが、千葉県の南房総市に会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB(ザ・マガリガワ・クラブ)」を開業することになった。



話は同グループの代表が南スペインにあるプライベート・サーキット、「アスカリ・レース・リゾート」を訪問したことにあった。世界各国のサーキットにはもちろん、何回も足を運んだことのある同氏ではあったものの、トラックのみならず、レストランや宿泊施設、そして車両の保管を依頼できるガレージなどを併設するこの施設は、まさにクルマを主役としたリゾートのような雰囲気を持つものだった。



筆者自身も新型車の試乗会で何回かこの地を訪れたことがあるが、一切の広告看板などがないテクニカルなコースは、どれだけラップしても飽きることのない、実に楽しく、またホスピタリティも充実したコースであったことを思い出す。アスカリは最寄りの空港から3時間近くかかる立地だが、「首都圏から約1時間のアクセシビリティ」を求めて熱心に土地を探したという。



THE MAGARIGAWA CLUBが、このアスカリと共通しているのは、いずれもサーキットやレーシングコースという言葉をコンセプトの中に掲げていないことだ。



東京から美しい内房の景色を見ながら約1時間のドライブで到着できるTHE MAGARIGAWA CLUBは、100万平方メートルにも及ぶ広大な敷地を確保しつつも、そのうち施設として使用するのはおよそ38万平方メートルのみ。



自然の美しさをそのまま生かすことで、四季折々のテイストが感じられるドライビングコースや宿泊可能なヴィラであるオーナーズパドック。コアとなるクラブハウス内には、ダイニング、バーラウンジ、プール、温泉といった多彩な施設が設けられている。



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ちなみにここに愛車を預ける場合のガレージは、約300台分を用意。会員向けにプライベートヴィラとして販売が行われるオーナーズパドックは、もっとも広いタイプは実に500平方メートルを超える広さを持つというから驚きである。



テクニカルでチャレンジングなコースが誕生する

実際のドライビングコースは、これまで多くのグランプリ・サーキットをデザインしてきたティルケ・エンジニア&アーキテクツ社によるもの。その特長は800mにも達するロングストレートや、上りで20%、下りで16%という急勾配と22のコーナーから、1ラップで250mの獲得高低差を生み出すチャレンジングなレイアウト。会員はここで愛車の潜在的な能力をフルに引き出しながら、インストラクターの指導を受け、サーキット走行経験の有無にかかわらず、安全かつ自分のペースで思う存分ドライビングを愉しむことができる。



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コースや施設は、現在まさに補装・建設中。

THE MAGARIGAWA CLUBでは、早くもドライビング・アカデミーなどを鈴鹿サーキットや富士スピードウェイで開催。会員はそれらのプログラムを楽しんでいる。一般道からクラブハウスへと続くアクセス道路はゲートまでが開放され、公園の利用など地元の住民にとっても1年中楽しめそうだ。



会員またはゲストドライバーとしてコース走行が可能で、4輪以上を有する自動車であればどんなクルマでも、この美しいコースでの走りを楽しむことができる。さらに開業後には、トレッキングコースやテニスコート・ドッグランも設ける予定となっている。



昨年は、ひと足先にポルシェが同じ千葉県の木更津市に、ポルシェ・エクスペリエンス・センター東京を開設。こちらは同センターが所有するモデルで、専門のインストラクターによるドライビングスキル向上のためのプログラムを受講することができる。



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千葉はこれからますます、クルマ好きにとっての聖地となっていくのだろうか。この動きを追うメーカーや投資家の登場に期待したいところだ。

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