この記事をまとめると
■「群サイ」とは「群馬サイクルスポーツセンター」の略■自転車のロードレースに使われるメインコースは全長6km
■クルマ関連のビデオマガジンや動画サイト、番組のロケ地としてもよく使用されている
ジャンピングスポットといえるような場所も!?
クルマのビデオマガジンや動画サイト、自動車関連番組のロケ地として目にすることも多くなった「群サイ」。
「群サイ」とは、「群馬サイクルスポーツセンター」の略で、「変てこ自転車の遊園地」というキャッチコピーと、その名称からもわかるとおり、もともとは自転車競技者の育成を目的にしたサイクルスポーツセンターとして、1983年に開設された。
月夜野温泉や猿ヶ京温泉に近い、標高900mの高地にあり、自転車のロードレースに使われるメインコースは全長6km(鈴鹿サーキットのフルコースとほぼ同じ)、高低差は約42m、最大傾斜8%。
自転車の国際レースの開催も想定しているテクニカルなコースで、とくに前半1km~2km区間は自転車でもトリッキーなポイントで難所ともいえる。
最大コース幅約20mで、最小コース幅約6mだが、いわゆるエスケープゾーンはなく、基本的にブラインドコーナーばかりで、路面はけっこう荒れていて、ジャンピングスポットといえるような場所も!?
要するに、貸し切りで一方通行で走れる峠道と思えば間違いない。
実際、全日本ラリーのSS(スペシャルステージ)などにも使われていて、合法で全開走行ができるワインディングといった表現が一番ピンと来るはず。
群サイを走るにはイベント等に参加する必要がある
ストレートでは、200km/h近くまで加速することができるが、路面が荒く、タイトコーナーも多いので、サーキットに特化したセッティングとは違うセッティングが求められる場所だ。
2002年以降、運営が財団法人から民間企業に移ってからは、ラリーやタイムアタック大会などの競技会、走行会、練習会などのモータースポーツイベントに力を入れていて、6kmのフルコースだけでなく、1.2kmのショートコースとしても走行可能。
周回コースとは別に、大きな臨時駐車場もドリフトやジムカーナなどのイベント、練習会にも活用できる。
冬場は雪が積もるので休園になるが、四輪での走行は可能なので、スタッドレスタイヤのテストや、雪上走行会などの会場としても活用されている。

群サイを走るには、サーキットライセンス等は不要だが、群サイ主催のフリー走行会か、ショップなどが主催する貸し切り走行会、イベント等に参加する必要がある。
サーキットとはひと味もふた味も違うスリリングな走りが楽しめる魅力的なコースではあるが、それなりにリスキーなコースでもあるので、走りに行くなら動画などをよくチェックして、イメージトレーニングを積んで、実際にコースに出たときも入念に下見走行を行なって、無理せず徐々にペースアップしていくことが肝心。
そのうえで、群サイならではの比類なきステージで、クルマとタイヤ、そして運転スキルにあったワイルドな走りを堪能してみるのもいいだろう。

群馬サイクルスポーツセンター
(http://www.gummacsc.com/)