
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
50歳を迎えた記者にとって、同世代の選手の復調ほどうれしいものはない。実力者の牧剛央(51)=大分・80期・S2=は1年前にA級落ちしたが、気がつけば直近成績で103.78点まで点数を戻してきた。
「人間万事、塞翁(さいおう)が馬ですよ。A級での半年間はきつかったけど、負けられないという気持ちで走ったのが本当に良かった。あのままS級にいたとしても、負けても仕方ないかなという気持ちで走っていたと思うので」
3月の四日市GⅢでは決勝3着に食い込み、15年ぶりにGⅠ競輪祭へ出場する予定。「まだまだ頑張れるだけは頑張りたいですね」。再び輝き始めたベテランを応援せずにはいられない。▼予選8Rは「練習方法を戻して少しずつだけど上向き」という堀川敬太郎の番手から準決切符をつかみ取る。5-2=3、4-1=2。
▼4R(境啓亨) 5月の右肩脱臼からリズムを乱しているが、「今回はやれるだけのことをやってきた」と反撃態勢が整いつつある。喜納隆志がジカ競りに行ったことをプラス材料に変えて、好機から大外を捲り追い込む。3-6=1457。
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1年前のA級落ちで戦う気持ちを思い出した牧剛央