競馬の厩務(きゅうむ)員からボートレーサーの道へ転身した古園井綾南
古園井綾南(こぞのい・あやみ、23歳)=佐賀=は、佐賀競馬の厩務員を務めていた異色の経歴を持つ。
元々は騎手を目指していたが、その夢が破れ、新たな夢となったボートレーサーの道を歩み始めた。
2歳から水泳を10年間続け、小学生の頃から騎手を目指して体力づくりで汗を流し、体力には自信があった。だが、養成所の訓練では苦労の絶えない日々だったが、「自分で決めたことなので途中では帰れない」としっかりと耐え抜いてこの日を迎えた。
その修了記念レースでは、4号艇の強襲を受けて結果は6着。「最後まで一生懸命走れたので、親にもかっこいい姿を見せることができたと思う」。1年間の集大成であるレースを笑顔で締めた。
11月に福岡ボートでデビューする。「137期の中でも技量が未熟な方なので、デビューしたら新人らしく先輩にいろいろ教えてもらいたいです。丘の上でも全力で走り回って技量を身につけたいと思います」。これから始まるプロの道を一歩ずつ進めて立派な花を咲かせてみせる。