
7位できっちり準優に駒を進めた大場敏
予選ラストは3号艇で登場した大場敏(58)=静岡・67期・A2=が、スリットで高田明に叩かれながらも「ああいう隊形でも残せたから良かった」。1Mは見事な変わり全速の好旋回で2着まで浮上。
「全体的にバランスが取れていいと思いますよ。十分な仕上がりです」。盤石な機力も安定感抜群の走りを支えている。
機力だけではなく気力も充実。1日の大村では通算2500勝を達成。49人目の金字塔を打ち立てた。「これは自分だけの記録ではないですよ。いろんな人に感謝しなきゃいけない。他の選手や関係者、記者さん、もちろん家族もね。たくさんの人の支えがあって、ここまで34年もやってこられた。
次なる目標は3月に生涯の幕を閉じた同支部の先輩、高塚清一さんを超えること。「高塚さんは77歳で亡くなられた。あと20年やれば自分が78だからね。目標は高く、それを超えたいね」
「自分もここで踏ん張れば、あと5年、10年はできると思うんだよね。少しでも長くできるように。そして高塚さんみたいに、どこからでもきれいなレースをしたい。それも目標です」と高塚さんへの思いをはせながら未来図を描いた。
そして、ファンの存在が何よりの発奮材料。「お金を賭けてもらっているお客さんに応えられるようにというのが一番。負けるにしても、お客さんが納得する負け方じゃないとね。やれることをやって失敗したならいいけど、中途半端は良くない。
準優は最後の12Rに3号艇で登場。これまで培った勝負勘も発揮して、昨年12月以来となるファイナル入りを目指す。