
初日を白星スタートとした待鳥雄紀
いきなりの大一番を乗り切った。待鳥雄紀(45)=福岡・84期・B1=は初戦の初日4Rで絶好枠を迎えたが、インからきっちり負けないSを踏み込んで外の攻めをシャットアウト。
機力も決して悪くない。前検は2連対率が15.0%しかない62号機を不安視していたが、「足はまずまずいい。伸びは普通ぐらいあるし、行き足や掛かりも悪くない」と想像以上の感触の良さに笑みが絶えない。低調機シリーズの今節でなら十分に戦えるレベルだ。
A級常連ながら前期(昨年11月~今年4月)は不振にあえぎ、勝率5.28で15期ぶりにA級から陥落。今期勝率(5月~)は4.81とさらに下げてしまっていて、選手生活の岐路に立たされているといっても過言ではない。「さすがに勝率が4点台はダメだと思う。今月で何とか5点台に戻して来期につなげたい」
持ち前のターンスピードに衰えはなく、まだまだA級としてやれるだけの能力は十分。まな弟子の加倉侑征がA級に昇格したことを考えても、まだまだ老け込む訳にはいかない。「ここからリズムを上げて、来期は必ずA級に戻るつもりでやります」。