昨年12月に西東京市で母子4人が死亡し、その後、母親が借りていた都内の別のマンションから男性の遺体が発見された事件で、警視庁は4月24日、殺人と死体遺棄の疑いで母親の野村由佳容疑者(36)を容疑者死亡のまま書類送検した。関係者が亡くなっていることから全容は謎に包まれていたが、4カ月が経ち、ようやくその一端が明らかになってきた。
「別れ話をめぐってトラブルになり無理心中を図ったとみられている」
社会部記者が語る。
「野村容疑者と、彼女が借りていたマンションで亡くなっていた中窪新太郎さん(27)は交際関係にあり、中窪さんが別れを切り出していたことがわかった。捜査関係者によると2人は別れ話をめぐってトラブルになり、野村容疑者が中窪さんを殺害した後、無理心中を図ったとみられている」
事件が起きたのは、西武池袋線保谷駅から北に1.5キロに位置する閑静な住宅街。最初に異変に気が付いたのは、野村容疑者の夫だった。
「12月19日の午後5時。外出していた夫が自宅に帰ると、妻と子どもたちが出かけて誰もいないはずの家の玄関にチェーンロックがかかっていた。直前まで妻とLINEしていたが、途中で連絡が取れなくなっていたこともあり、不審に思った夫はすぐさま、警察に110番通報。『誰もいないはずの自宅にチェーン錠がかかっている』『中から物音も聞こえる』と説明した」(同前)
警察官が現場に駆けつけ父親と家の中に入ると、母親と高校1年の長男(16)、小学5年の次男(11)、小学4年の三男(9)の母子4人が倒れているのが見つかった。4人は病院に搬送されたものの、その後全員の死亡が確認された。
「次男と三男は2階の寝室のベッドの上で倒れており、首には結束バンドで絞められた痕が見つかった。死因は窒息死。次男には首を絞められた痕の他に切り傷も見つかり、搬送時には意識不明の状態でした。
一方、母親と長男は別の部屋に倒れており、2人とも首などに多数の切り傷が見つかった。
こうした状況や母親の遺体に躊躇い傷が確認されたことから、警察は野村容疑者が無理心中を図った可能性を視野に入れて捜査を進めた。
だが近隣住民によれば、野村さん一家は円満で、家族団らんの様子がたびたび目撃されていたという。
「夏にも、自宅前で父親が職場の人を呼んで家族とともに楽しくバーベキューをしていた様子を見ています。ほかの日は自宅前に家庭用の大型ビニールプールを設置し、次男と三男が楽しそうに水遊びしている様子も何回か目撃しています。次男と三男が小学校へ入学する前は、朝早くに両親のどちらかが自家用車で保育園か幼稚園かに送って行っていましたね」(近隣住民・70代男性)
「遺体の発見を遅らせるような工作も散見された」
一方で、別の近隣住民からはこんな証言もあった。
「毎年春になると、平日の昼間に『お母さん開けてよ』と閉め出された子どもの声が何度か聞こえることがあった。閉め出されていたのは小学校低学年か中学年くらいの子。朝に小学生が登校している様子を見ていたので、学校は休みではないはず。聞こえる時間帯はバラバラでした。数年前かな、一度、夜に閉め出されていたときは、さすがに警察を呼ぼうかと迷いました」(別の近隣住民・40代)
では野村容疑者はどのような女性だったのか。ある近隣住民は当時の取材に対し、彼女の印象をこう語っていた。
「奥さんを見たのは5年前で、近くから引っ越してきたと聞きました。3、4年前に会った時は金髪で、派手できれいな方でしたよ。私ら世代で言う『ジュリアナ東京』にいそうな感じで、家の前で子どもを遊ばせたりしていました。お子さんが3人と、ネコも3匹いましたね。けれども最近はあまり見かけず、夕飯のおすそ分けに行くと、出てくるのはいつもご主人でしたが……」
夜中に出かけていく姿なども目撃されていた野村容疑者。彼女はなぜ、子どもを手にかけなくてはならなかったのか――。警察が調べを進める中で明らかになったのは、家族に隠し通していた “知られざる顔”だった。
「野村容疑者が乗っていた車の中から、自宅から約5.5キロ離れた練馬区にあるマンションの賃貸契約書が見つかった。契約書は野村容疑者名義で昨年3月から借りられており、警察が事件から3日後の12月22日にこの一室を捜索したところ、寝室のクローゼットから、中窪さんの遺体が見つかったのです」(前出・記者)
遺体は目張りされたクローゼットの奥に、背中を丸めるようにして横たわっていたという。腹部や太もも、背中などに10カ所以上の刺し傷や切り傷があり、解体を試みたかのような痕跡もあった。
「死因は刺されたことによる出血性ショックで、寝込みを襲われたと見られています。室内のソファの上からは、犯行に使ったとみられる、牛刀のような刃物も見つかっている。
「友だちと羽田空港に行く予定があるから…」
司法解剖の結果、中窪さんが殺害されたのは12月14日頃と判明。防犯カメラには、14日に中窪さんがマンションへ向かう姿が映っていたが、その後の姿は確認されなかった。
「一方で、野村容疑者は15日、16日にマンションを訪れる姿が確認され、さらに17日には空気清浄機をマンションに運び入れる姿も映っていた。さらに野村容疑者の車内からは中窪さんの社用携帯が見つかっており、16日に勤務先に対し、『体調が悪いので会社を休みます』と偽装工作と見られるメッセージを送っていたこともわかった」(同前)
都内の中堅ゼネコンに勤務していた中窪さん。野村容疑者との出会いは、就職前にさかのぼる。事件記者が語る。
「奈良県内で代々、大工の家で育った中窪さんは、地元の県立高校を卒業後に関西の大学に進学。その後、上京しコンビニで働いた時期があったそうですが、一部報道によるとこのバイト先で既婚者の野村容疑者と出会い、仲を深めたそうです。中窪さんがバイトを辞め、ゼネコンに就職した後も関係は続き、遺体が発見されたマンションで逢瀬を重ねていたとみられています」
その後の報道によると、事件からさかのぼること16日前の12月3日、野村容疑者と中窪さんがこのマンションから羽田空港に向かう姿も目撃されているという。
「野村容疑者は駅のロータリーから練馬のマンションに向かい、到着するとタクシーの運転手に『友だちと羽田空港に行く予定があるから』と1時間ほど後にマンションへの配車を依頼した。その“友達”というのが、中窪さんだったとか。2人はスーツケース3つの大荷物を持っていて、車内では何もしゃべらず、思いつめた表情で窓の外を見つめていたそうです」(同前)
その後のふたりの行き先は定かではないが、警察がその後LINEのやり取りを調べ、2人の間に「別れ話」によるトラブルがあったと判明している。
だがなぜ野村容疑者が中窪さんを殺害するに至ったのか、そしてわが子を巻き込んでまで死を選んだのか、その詳細は明かされていない。容疑者が亡くなってしまった今、真実を探る手段はあまりにも限られている。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)




![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)


