みんなミクミクっていうけどさ! リンちゃんの方が好きなんだよ!
そんな北海道特派員のたまごまごです。北の国からニュースをお届けします。


さて、雪祭り前後から札幌では初音ミクを筆頭にしたボーカロイドキャラクターがあちこちで見られるようになりました。(初音ミク発祥の地札幌が、雪祭りから市職員の名刺までみっくみくな件
初音ミクをはじめとした「ボーカロイド」シリーズを開発しつづけているクリプトン社が札幌にあるからなんですが、雪祭り時期のみっくみくっぷりはちょっと道民のぼくでもビビリました。相当力入れてます。

中でも一際目立っていたのは初音ミクチンチン電車
3月26日までの限定公開ということで、急いで記事にしました。
「チンチン電車」とは路面電車のこと。
今ではバスが発達しているため、全国各地で激減中です。「チンチン電車」の名前の由来は、走るときのフートゴング(通りますよ、という警鐘)の音だったり、運転士が車掌に停止を知らせるためのベルの音からとったもの。とは言え最近はあんまりチンチンなりませんが、フートゴングとして鳴らすところはあるようですね。
札幌も中央区の一部だけで生き残っております。主に学生がたくさん使っているのが要因の一つだと思われますが、それだけではなく外観やのんびりしたノリがいいんだなー。札幌の風物詩として愛されており、ぼくもたまに意味もなく乗って、楽しんだりしています。


このチンチン電車が初音ミクバージョンとして3月26日まで一般乗車出来るようになっているんですが、これがもんのすごく凝ってるんですよ。ただのラッピングじゃないのです。
まず絵柄は「雪ミク」と呼ばれているオリジナルの、氷雪をイメージしたミク。ヘッドマークももちろんミクさん。遠くから見ても緑に水色のミクがきらりと光ります。
仕事で疲れた心も、ミクが通り過ぎるのを見るだけで癒されるね!ぼくは!

アナウンスの声は、初音ミクの元の声(サンプリングされた声)をやっている、藤田咲さん。
リアルミクによる、この車両のためだけの新録アナウンスです、ファン必聴。
ぶっちゃけ、このアナウンスをCDにして出してくれたら買います。モッタイナイ。

徹底っぷりはハンパではありません。電車の中の広告はすべて初音ミクやボーカロイドネタ。広告というかマンガやイラストですね。

ボーカロイドといっても初音ミクだけではなく、クリプトン社からは数多くのキャラが輩出されています。先輩にあたるMEIKOKAITO、後発の鏡音リン・レンの双子や巡音ルカ、他にもかなりの数のボーカロイドキャラクターファミリーが存在しています。それらのキャラはニコニコ動画やpixiv、そしてクリプトン運営のPIAPRO(ピアプロ) などを通じて多くのファンに知られるようになっています。
このミクの他、リン・レンやルカなどを使ったマンガがチンチン電車用に新規で制作され、貼り出されているのです。

見た目からアナウンスに車内広告まで、とことんまでボーカロイドを使って新たに作られた初音ミクチンチン電車。これ一年中走らせてほしいところですよ、期間限定もったいない!
ちなみに、初音ミク役の藤田咲さんと、鏡音リン・レン役の下田麻美さんのサインもどこかにあります。
乗れた方は是非探してみてください。
走っているのは「西4丁目」から「すすきの」という、実のところぐるっと回るコースになっています。なので45分間乗りっぱなしでだいたい同じところに戻って来ます。
札幌らしい光景が広がる場所を通り抜けるので、車窓からの景色は観光としてもかなり楽しめますよ。

クリプトンさん、札幌市電さん、次は鏡音リン・レンチンチン電車はどうですか?
(たまごまご)