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「ズームイン!!朝!」から学んだモノづくり「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」脚本家・加藤陽一に聞く1

2015年1月19日 10時50分

ライター情報:丸本大輔

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加藤陽一(かとう よういち)
東京都出身。2003年と2004年に放送された「まっすぐにいこう。」でアニメ脚本家&シリーズ構成デビュー。その後、「ミラクル☆トレイン"大江戸線へようこそ"」「宇宙兄弟」「ムシブギョー」でもシリーズ構成を担当。現在は、「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」「デュエル・マスターズVS」の3作品でシリーズ構成を務めている。
Twitter:加藤陽一 (@yoichi_kato)

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2014年12月20日に公開され、初日二日間で148万人を動員するなど、社会現象とも言える大ヒットとなっている「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」
そして、12月13日に公開され、ぴあ映画初日満足度ランキングで1位に輝き、現在も大ヒット上映中の「劇場版アイカツ!」

男児・女児から大人までの注目を集める2大作品でシナリオを手がけているのが脚本家の加藤陽一さん。両作品のTVシリーズでもシリーズ構成と脚本を担当し、「もんげー」「穏やかじゃない!」といった印象的なセリフも次々と生みだしています。
「流行を作る仕事に就きたい」という夢を抱いた少年は、いかにしてそれを実現させたのか? アニメ界の新たなヒットメーカーの歩みに迫るロングインタビュー。全3回の第1回です。

──脚本を担当されている「劇場版アイカツ!」と「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」の両作品が同じ月に公開されるのは、すごいことですね。
加藤 人生ってこんなことがあるのかという感じですね。「アイカツ!」も「妖怪ウォッチ」も、いつか劇場版のシナリオを書くことがあるかもしれないと薄々は思っていたんですけど、両方ともTVシリーズがヒットして、劇場版も同時期に公開というのは……。興行的なライバル作になってしまったかという思いがありつつも、両作品の勢いを感じるという意味では素直に嬉しいです。
──アイカツ!」と「妖怪ウォッチ」のTVシリーズでは、各エピソードの脚本の他に、「シリーズ構成」という役職も務められています。こちらは、どのような役割なのか、簡単にうかがえますか?
加藤 脚本は、キャラクターの台詞と動きや芝居などが書かれていて、その後に映像を作っていく作業の土台となるものです。それを書くのが「脚本」の仕事ですね。一方、「シリーズ構成」には、大きく分けて二つの仕事があります。一つ目は、その名の通り、何本ものエピソードが連なるテレビアニメのシリーズを構成する仕事。第何話をどんな話にするか、シリーズ全体をどう見せていくのかなどを考えます。二つ目は、チーフライターとしての仕事。テレビアニメの場合、複数の脚本家に参加して頂くことが多いんですね。その脚本を監修するのも、シリーズ構成の仕事になるんです。
──脚本の「監修」とは、具体的にどういうことをするのでしょうか?
加藤 例えば、大きなところではお話の展開やシーンの並べ方、キャラクターの感情の動きがこれでいいのか、芝居がうまくいっているか、諸々が視聴者にきちんと伝わるか、といったことのチェックや調整。

ライター情報

丸本大輔

1974年生まれ。フリーライター。瀬戸内海で生まれ育ち、現在は東京の西側在住。インタビューを中心に活動。得意ジャンルは、アニメ、マンガ、サッカーなど。

URL:Twitter:@maru_working

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