(台北 4日 中央社)女優の天海祐希が4日、主演映画「蒼の乱」のPRのため台湾を初訪問し、台北市内で現地メディアの取材に応じた。台湾によく足を運んでいる父親の影響で、いつか来てみたいと思っていたと話す天海は、今回の訪問ではまずは作品を多くの人に知ってもらいたいとした上で、「何でも美味しいと聞いているので何でも食べに行きたい」と滞在を楽しみたい思いを明かした。


一生に一度は国立故宮博物院(台北市)を参観するべきだと父親に言われていたという天海。今回の滞在で行きたい場所について聞かれると「言うとみんな先回りして来ちゃう」とファンの殺到を心配して明言は避けたものの、スイーツや麺、白菜を発酵させたスープ(酸菜白肉鍋)を食べてみたいと台湾グルメへの関心を示した。「美味しいもの教えてくださいよ」と記者に逆質問し、取材陣を笑わせる場面もあった。

天海は台湾の人の印象について「知的で優しく、思いやりがあり、時にユニーク」と賞賛。ファンからの手紙は分析力も豊かで、読むのを楽しみにしているという。

この日行われた記者会見では台湾語で「多謝」(ありがとう)と挨拶し、会場を和ませた。


同名舞台を映像化した同作は、話題の日本映画13本を集めた映画祭「2015又水影展-大城市・小故事」のオープニング作品として、5日にプレミア上映される。主催者によると、上映会のチケットは発売から1分余りで完売したという。映画祭は25日から来月8日まで台北市内で開催。

(名切千絵)