いきなり結論から申し上げると、マツダの新型CX-5(3代目)は、同社SUV群はもちろんのこと、他車を見比べても最高傑作と言いたくなるほどの出来映えでした。「でも、お高いんでしょ?」いいえ。
マツダの屋台骨が約9年ぶりに進化!
330万円台から始まる「攻めのバーゲンプライス」
マツダのDセグメント(全長4.6~4.8m前後のサイズ)SUVであるCX-5は、2012年に初代が登場。2017年に「新世代商品群」の第1弾として2代目にフルモデルチェンジしました。初代が機能性を前面に押し出していたのに対し、2代目は都市型SUVといえる上質さやスタイリッシュさを打ち出して人気を博しました。
結果、マツダの全生産台数のうち1/4を占める人気車種に。マツダの主力車種、屋台骨を支えるクルマに成長しました。CX-5からCX-5への乗り換え需要も多いそうで、当然3代目にかかる期待は大きいものがあります。言い換えるなら社運をかけたモデルです。
約9年ぶりにアップデートされた3代目は「オフィスからキャンプへ直行できるSUV」をコンセプトに、都会派デザインはそのままに、よりツール感を高め「行きたいところに行ける」「やりたいことができるクルマ」に仕上げられています。
では、お値段を見てみましょう。これがなんと330~407万円と、ライバルたちよりもお求めやすい攻めのプライス! もともとCX-5は比較的安価な設定でしたが、今回価格は上がったものの、それでもライバルたちよりは安価に設定されています。なお、2WDと4WDでは30万円ほどの差があります(4WDのほうが高い)。
エクステリアはマツダらしいデザインはそのままに、よりスタイリッシュに変化。ボディサイズは全長4690×全幅1860×全高1695mmで、ホイールベースは115mm伸長して2815mm。つまり車内が広くなっています。全幅と全高は大きく変わりありません。
15.6インチ大画面にGoogleをビルトイン!
質感と使い勝手が劇的に向上したインテリア
写真の室内は「G」という中間グレードなのですが、質感はとてもよく、スッキリとした印象。センターに15.6インチという大型ディスプレイを配置しており、今までにはないマツダ車の香りがします。
このセンターディスプレイですが、なんとGoogleビルトインなのです。音声で行先入力だけでなく、エアコンなども操作可能。地図はGoogleマップなので、普通のナビに慣れている人には最初迷いがあるかと思いますが、使っていくうちに慣れていくと思います。
カメラも進化。トヨタのように車両の下側も映し出すようになりました。また、鳥瞰図面も表示されるので、車庫入れはもちろんのこと、オフロードなどで大きな障害物を避けるときにも安心です。
メーターはフルLCDで、左側に速度とエンジン回転数、右側に燃料計とインフォメーション、中央に燃費と水温などが表示されます。
後席は足元が広々。センタートンネルは比較的大きめです。エアコン送風口はありますが、ここにUSB端子の姿はありません(上位グレードにはあります)。
USB端子はアームレストの中に2ポート配置。充電対応のスマホトレイは、アームレスト側に用意されていました。ではダッシュボード側はというと、これは普通のトレイで財布や小物を置くのに最適です。
前モデルより広くなった荷室が使いやすい
良くできているのが荷室。前モデルより奥行きがあり、ベビーカーが縦に入ります。また12Vアクセサリーソケットが用意されているので、走行中にポータブル電源やノートPCの充電も可能です。
そして感心したのがプライバシーシェードが床下に格納できる点。こういうのが欲しかった! さらにバックドアはパワーゲート(電動)対応です。
荷室に用意されているレバーを引けば、後席の背もたれが倒れてフラットな床面が現れます。奥行きは180cmあり、大柄な人でなければ車中泊をするのも難しくないでしょう。
エンジンは2.5L 自然吸気のSKYACTIV G2.5にマイルドハイブリッドシステム(モーターがエンジンをサポートするシステム)の組み合せ。2代目CX-5のSKYACTIV G2.0に勝る低燃費とのこと。そして来年、次世代ガソリンエンジンのSKYACTIV Z+ハイブリッドのパワートレインが追加されるようです。
ドライブモードは4WDがSPORT、NORMAL、OFF-ROADの3つ。2WDがSPORT、NORMALの2つになります。
柔らかい乗り味と渋滞時ハンズオフまでこなす
超進化系・運転支援システム
まず驚いたのが、乗り味の柔らかさでした。最近のマツダは足周りが硬めのスポーティー路線が多かったので、これはとても意外。減速帯が連なる場所でも、その振動を適度にいなして、ドライバーや同乗者に不快感を与えません。でもハンドルフィールはスポーティーで、意のままに走るという印象。マツダの新時代の走りといえるかも。
ちなみに2WDと4WDで乗り味は異なり、4WDの方がシッカリ感がある印象。一方、心地よさでは2WDに軍配が上がります。
さらに驚いたのが高速道路での運転支援。
運転支援でいえば、クルーズコントロール動作中にウインカー操作するだけで車線変更をします。日産のプロパイロット2.0にも似た機能があり、提案機能も搭載していますが、マツダは提案することはありません。実際に試してみるとウインカー点灯7回以内に車線変更しました。
そして渋滞時(40km/h以下)にはハンズオフが可能! これは渋滞の時に便利です。マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)という機能では、一般道で前走車に近づくと自動的に減速・停止までします。最初は違和感を覚えましたが、事故防止にはよい機能かと感じました。
これだけの機能とクルマの質をもたせながら、価格が330~407万円というのはバーゲンと言わずしてなんと言いましょう。今年最注目にして大本命のSUV。そして、DセグメントSUVの最高傑作と言っても過言ではないかもしれません。とにかく要チェックの1台です!
■関連サイト
マツダ「CX-5」ギャラリー

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