【この有名人の意外な学歴 2026年夏】


 石橋静河


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 現在30代で「サラブレッド」と称される女優が2人いる。朝の連ドラ「ブギウギ」(2023年度後期)でヒロインを演じた趣里(35)。

そして、今秋始まる同「ブラッサム」のヒロイン石橋静河(32)である。どちらも両親は大物俳優。趣里は水谷豊と伊藤蘭、石橋は石橋凌と原田美枝子。


 両家には少なからぬ接点がある。水谷と原田は半世紀前の映画「青春の殺人者」で共演。今年1月に亡くなった長谷川和彦監督の最初の作品だ。この映画で水谷はキネマ旬報の主演男優賞、原田は主演女優賞を受賞した。


 趣里と石橋がクローズアップされるのは親のことだけではない。共通しているのは2人ともプリマを目指し、中学を卒業する前後にバレエ留学している点だ。


 石橋がバレエを始めたのは4歳。小学校からは個性を重視する教育で知られる小中高一貫の私立共学の明星学園(東京・三鷹市)に入学。親と同じ道を歩むのが当たり前のように思われるのがイヤで、誰から聞かれたわけでもないのに「私は芝居はやりません」と公言していた。


 一層、バレエに打ち込むようになったのは明星学園中学1年の時。作曲家の服部良一を祖父に持つソリストの服部有吉から指導を受ける機会があり、「今のままではプロになれない」と言われたのがきっかけだった。石橋は発奮し、バレエの世界で生きていこうと決心する。



北米最大のボストンバレエスクールに入学するも、ひどいホームシックに

 15歳になると単身で渡米。オーディションを経て北米最大のボストンバレエスクールに入学した。しかし、そこからが大変だった。ひどいホームシックにかかってしまうのである。「骨格的にクラシックバレエに向いていないこともあり、精神的にかなりきつかったのではないでしょうか」と推測するのはバレエ学校の講師だ。一方、前出の趣里は小顔で上半身が薄く、バレエでは理想的な体形だという。だが、アキレス腱断裂などのケガに見舞われ、留学先の英国から帰国を余儀なくされている。


 くじけそうになりながらも2年間、ボストンで頑張り通した石橋はさらに高みを求めて行動を起こす。カナダのカルガリーにあるスクールオブアルバータバレエに編入。

ここには石橋にかつて厳しい言葉を投げかけた服部がいた。彼の指導を受けるために移ったのである。根性では誰にも負けなかった。必死に食らいついていた石橋だったが、現実を思い知らされることになる。カナダに行ってから技術は向上したものの、プロになれる一握りの人たちには追いつけないことを悟ったのだった。


 4年間の留学生活を終え、日本に戻ってきた石橋は活躍の場をコンテンポラリーダンスに求めた。ダンサーとして舞台に立つうち、昔はやらないと決めていた芝居の面白さに気づき始める。帰国から2年後、女優として活動を開始。17年に「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」で初主演を果たすと各新人賞を総なめに。一気にスターダムを駆け上がっていくのである。


(取材・文=田中幾太郎/ジャーナリスト)


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