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 人気すぎるあまり、注文から届くまでの待ち時間が数年、数十年単位になっているお店をたまに見かけます。


 ほんとうにそんな先の注文が届くのか?受け取れるのか?疑問の尽きない“超ロング待ち時間”商品ですが、このほど「実際に届いた」という方の投稿が、Xで話題を集めました。


■ 13年前の注文 引っ越しや不幸で連絡がつかないお客さんも

 Xユーザーの「いぞう」さんが投稿したのは、留守番電話を文字起こしした画面。そこには13年前に注文したパンのできあがりを知らせる内容が書かれています。


13年前に注文したパンが本当に届いた 忘れたころの「順番がやって参りました」に驚き
13年前の注文の、準備完了連絡


 文中には「すごく前なんですけれども」「ご住所おかわりないか」といった、通常の注文ではあまり聞くことがないような言葉が並んでいます。


 いぞうさんによると、お店の名前は「北鎌倉天使のパン・ケーキGateau d’ange」。ケガで引退した元競輪選手の多以良泉己さん夫妻が手がけているお店です。


 商品を注文したのはいぞうさんではなく、いぞうさんの妻さん。13年前に放送された「金スマ(中居正広の金曜日のスマイルたちへ)」を見て、当時ブームだった食パンにハマっていた影響もあり、興味を持ったとのこと。食パン、くるみパン、シュトーレンの3品を注文したそうです。


13年前に注文したパンが本当に届いた 忘れたころの「順番がや...の画像はこちら >>


 留守番電話を受けていぞうさんがお店にかけ直し、注文を覚えていなかったことを正直に伝えると、電話に出たお店の方は慣れた様子だったそう。


 13年も前のオーダーともなると、引っ越していたり、すでに亡くなっていたりして、連絡がつかないこともしばしば。いぞうさんの方から折り返しの電話があったことを、お店の方はとても喜んでいる様子だったそうです。


13年前に注文したパンが本当に届いた 忘れたころの「順番がやって参りました」に驚き
パン屋さんからの手紙も

■ 注文した本人もすっかり忘れていた 13年の間が空くと「今じゃない」の気持ちも

 いぞうさんは今回の注文について、X投稿にも「マジで記憶にない」と添えている通り全く覚えていなかったようですが、さすがに妻さんの方は覚えていたのではないでしょうか。


 気になっていぞうさんにうかがってみると「妻は注文した記憶はあったが、すっかり忘れていた」とのことでした。電話を受けて「あ、そういえば!」と思い出したということでしょうか。


 ちなみに、おたくまの編集長も数年前、当時17年待ちだったコロッケを注文しています。ただ、普段は注文したこと自体を忘れており、今回のような話題に触れたときに「ふと思い出す」のだとか。気になってその店のホームページを確認したところ、現在の待ち時間は「約46年」となっていました。


 話を戻すと、いぞうさんの妻さんは注文当時、妊娠中でした。味覚が普段と変わっていたこともあり、準備完了の連絡を受けた際の率直な感想は「今じゃない」だったそうです。


 数日前に頼んだ食品ですらそうなることは往々にしてありますから、13年も経っていることを考えると、むしろ「やっと食べられる!!」と思うことの方が、ひょっとすると珍しいのかもしれません。


 とはいえ届いたパンの味は確か。いぞうさんは「とても柔らかくて美味しかったです」と13年待ったパンの感想を教えてくれました。


13年前に注文したパンが本当に届いた 忘れたころの「順番がやって参りました」に驚き
いぞうさんは朝食に食べた


 現在「北鎌倉天使のパン・ケーキGateau d’ange」の商品の待ち時間は、基本的に20年以上。いぞうさんの妻さんが頼んだ当時より、7年も待ち時間が伸びています。


 20年後、私たちはどこで何をしているのか。それを今ここで知ることはできませんが、今注文することで、20年後の未来に、ずっと忘れていた今日のことを思い出すいいきっかけになるかもしれません。


 未来の自分に向けたタイムカプセル代わりに注文してみるのも、楽しそうですね。

<記事化協力>
いぞう オカルト競馬&飯&釣り さん(@occultkeiba)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By ヨシクラ ミク | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026080401.html
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