7万人以上の移民流入問題で「モロッコとW杯共催はムリ」右派と左派のスペイン政党が要求

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セウタへの移民大量流入問題により、2030年ワールドカップ共同開催国の一つであるモロッコを開催国から外すべきだという声がスペイン政界で相次いでいるようだ。



次回のW杯2030年大会はスペイン、ポルトガル、モロッコが共同開催し、さらに第1回大会から100周年を記念してウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも各1試合が行われる予定だ。



しかし、先日スペインの飛び地セウタで発生した大規模な移民流入事件を受け、いまスペインとモロッコの関係が急速に緊張を高めている。



『Antena 3』などによると、スマール(左翼進歩主義政党)は議会に拘束力のない決議案を提出し、スペインがモロッコと2030年W杯を共同開催する現在の枠組みを見直すよう政府に求めた。



背景にあるのが、7月30日から31日にかけて起きたセウタへの大規模な越境事件。スペイン側の発表では、モロッコから7万2000人もの移民がセウタへ入ったとされる。そのうち7万人以上がすでにモロッコへと戻されているが、1000万人以上がまだスペイン領内に残っているという。



スマールはワールドカップ開催に巨額の公的資金、政府保証、インフラ投資などが伴う以上、共同開催国には「人権、国際法、民主主義の原則を継続的に尊重すること」が必要だと主張。



政府に対し、FIFA、スペインサッカー連盟、ポルトガル政府へ正式に働きかけ、現在の共同開催方式について特別な検証を行うよう求めているとのこと。またポルトガルでもリヴレ(左派政党)が同様に、モロッコを共同開催から外すべきだとの立場を示している。



そして翌6日には、スペインの右派政党としてしられるボクスも議会へ決議案を提出した。政治的にはスマールと大きく立場が異なる立場だが、2030年W杯を巡っては同じくモロッコの排除を要求している。



ボクスは、共同でワールドカップを開催するには安全保障上の安定性だけでなく、「信頼、協力、相互の忠誠」が必要だと主張した。しかし、今回の大量越境によって「共同開催の前提となる信頼と協力は完全に崩れた」とし、モロッコはスペインに対して移民を政治的圧力の手段として利用していると批判している。



そのためボクスは、スペイン政府がFIFAに対してモロッコの開催資格を取り消すよう正式に要求することを求めたという。



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開催まで4年を切った2030年ワールドカップ。セウタを巡る政治問題が、世界最大のスポーツイベントの開催体制そのものへ影響を及ぼすのか、今後の動きが注目される。



筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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