ヴィッセル神戸応援番組MCとして活躍中!パク・サヒャンさんが考える「私だからこそ果たせる役割」「日韓の架け橋」

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ヴィッセル神戸の応援ラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』のパーソナリティーや、Bリーグ・バンビシャス奈良のアシスタントMCなど、さまざまな形で関西のスポーツを盛り上げるフリーアナウンサーのパク・サヒャンさん(以下、サヒャンさん)。



大学卒業後は一般企業への就職ではなく、自らの「好き」を信じてアナウンサーを目指した経歴の持ち主だ。



常に明るく、笑顔を絶やさないサヒャンさんは、なぜアナウンサーを目指すことになったのか。そして、「元気を届けたい」という根底には何があるのか。スポーツとの関わりから今後の展望まで、たっぷりと語ってもらった。



芸能界を目指すきっかけになった「今宮戎神社福娘」の活動



幼少期からピアノや朗読、英語でのスピーチなど、人前で表現することが好きだったというサヒャンさん。日本生まれ・日本育ちで、韓国にルーツを持っている。



高校卒業後は京都の大学に進み、進路を決める時期が訪れた。ただ、周囲と同じく一般企業での就職も検討したものの、会社員として働く未来が描けなかった。



「働くのであればその企業に貢献したいと思っていたなか、自分には何ができるのかを考えれば考えるほど、思考が止まってしまう私がいました。当時はいろいろと悩んでいましたね」



そんなサヒャンさんにとって大きな転機となったのが、倍率およそ50倍という狭き門をくぐり抜け、大阪・今宮戎神社の福娘に選出されたことだ。



「以前から人前に立ちたい気持ちがあった一方で、なかなか自分に自信を持てていませんでした。福娘も自信はなかったですが、高い倍率のなかから選ばれたことで『何か自分にも可能性があるのかな』と思えるようになりました。



また、福娘の活動の一環で、関西のテレビ局に挨拶回りをさせていただいたときに、『私が活躍できるのはこの世界かもしれない』と直感的にそう思ったんです。貴重な経験を重ねられただけでなく、芸能の世界を目指すきっかけにもなった期間でした」



大学卒業後は就職の道を選ばず、アナウンス事務所のセイプロダクションに研究生として所属することに。

自らの直感を信じて、芸能の世界に足を踏み入れた。



スポーツとは無縁の生活を変えた、バンビシャス奈良のアシスタントMC就任



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画像1: (C)向山純平

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事務所でのレッスンの日々を過ごしたのち、2025年7月に研究生からの正式な所属が決定。所属してまもなく、Bリーグ・バンビシャス奈良のアシスタントMCというチャンスが舞い込んだ。



しかし、それまでのサヒャンさんは、スポーツと深い関わりがあったわけではなかった。未知の世界に飛び込むことになり、はじめは苦労することもあったという。



「バスケットボールは展開が早く、スピード感に慣れることが大変でした。最初はいただいた資料を読みつつ、試合の映像を見ながら喋る練習を重ねました。また、ルールも変わることが多いので、常にキャッチアップすることを心がけています」



サヒャンさんと同じセイプロダクションに所属し、メインMCを務める山本大喜さんの背中を追いかけながら、立ち振る舞いや正確なアナウンス技術を勉強中。自身の課題にも向き合いながら、高みを目指し続けている。



「情報を正確にお伝えすることを含め、声のボリュームを落とさないことなど、まだまだ高められる部分があります。私の声は試合会場の一部である以上、責任を持って最後まで務め上げないといけません」



難しさを感じつつも、バスケットボールの現場で実績を重ねていたサヒャンさんに、さらなる飛躍の機会が訪れる。長年愛されているヴィッセル神戸の応援ラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』のオーディションに参加し、合格を勝ち取ったのだ。



何よりも嬉しいのは、関わる人が元気になること



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画像2: (C)向山純平

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サヒャンさんは6代目パーソナリティーとして、2026年1月から同番組のラジオMCを務めている。はじめは取り繕うこともあったが、今では自然体で本番に臨めているという。



「最初はどこか取り繕っていた部分がありましたが、放送回を重ねるうちに、マイクの向こう側に私の声を聴いてくださるリスナーさんがいるんだと実感できるようになりました。少しずつ落ち着いて臨めるようになったんだと思います。



リスナーの皆さんに『この番組を聴いていると元気が出る』『この話が聴けてよかった』と思っていただけるように、ありのままの自分を出していこうという考えになりました」



インタビュー中、サヒャンさんの口から度々登場したのが「元気」という言葉だ。彼女にとって「元気を届けること」には、どういった意味があるのだろうか。



「元々、人に喜んでもらうことが好きなんです。学生時代から表舞台に立つことも好きでしたが、私だけが楽しんで終わるのではなく、目の前にいる人がポジティブになっていたらすごく嬉しく感じます。



また、仲の良い友人からも『サヒャンのおかげで元気が出た』と言ってもらえることもありました。私にできることは微力かもしれませんが、表舞台に立つ以上、何かポジティブな影響を与えられたらという思いがあります」



そして、「やっぱり笑顔って良いじゃないですか。1日過ごすなら笑顔のほうが良いし、私と関わった方が笑顔になる一助になっていたら嬉しいです」と、笑みを見せながら話した。



スポーツには、みんなを一つにする魅力がある



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画像3: (C)向山純平

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スポーツとは無縁の生活から一転、今では多くの時間をスポーツに費やすことに。ヴィッセル神戸の試合は国内遠征だけでなく、海外にも足を運ぶほどになった。



「お仕事ではなくプライベートで、韓国まで試合を観戦しに行きました。そのときはゴール裏でサポーターの皆さんと一緒に飛びながら応援しました(笑)。

海外まで応援に行くサポーターの方々の熱量はすごくて、最高の経験になりましたね。本当に楽しかったです」



また、スポーツが持つ魅力について、次のように話した。



「スポーツの魅力は、なんといってもみんながファミリーになれることです。お仕事を通して、ヴィッセル神戸のサポーターさんから声をかけていただくことも増えました。



あるときは『サヒャンちゃん!』と気兼ねなく声をかけてくださったり、またあるときは手作りのお守りをくださったりして......私を受け入れてもらえたことが本当に嬉しいんです。



どんなスポーツチームにも外国人選手がいるように、『このチームに来たからにはあなたもファミリーの一員だよ』と迎えてくれるスポーツの精神は、本当にすてきだなと感じます」



日本と韓国をつなぐ架け橋として



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画像4: (C)向山純平

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サヒャンさんは2026年7月、ハングル能力検定の1級を取得。その背景には、日本語と韓国語のバイリンガルとして、日本と韓国をつなぎたいという思いがあった。



「日本でもK-POPをはじめとする韓国カルチャーが人気ですが、韓国でもJリーグやプロ野球をはじめとして、日本のカルチャーに対する関心が高くなっています。SNSでも『もっと日本のことを知りたい』といった投稿を見ることがあります。



そのときに『私なら日本と韓国をつなげられる』と思ったんです。実際に、ヴィッセル神戸について韓国語で紹介する投稿をSNSにアップしたら、ほかの投稿よりも再生回数が増えました。



スポーツの魅力を韓国語でダイレクトに発信できる人は、決して多くないはずです。私だからこそ果たせる役割だと思います」



1級は合格率が約10%の難関で、相当な勉強量が必要とされる。

しかし、勉強好きを自認するサヒャンさんは、大変な勉強の過程も楽しんでいたという。



「試験勉強をしていると、最初はまったく問題が解けなくて、自分の無力さに打ちのめされることがありました。でもそこから『私はまだこんなことも知らなかったんだ』と謙虚になって、一つひとつ知識を積み上げていく過程がすごく好きなんです。数学は苦手のままですけどね(笑)」



国境を越え、日本の魅力やスポーツの感動を発信する「架け橋」としての存在感は、今後ますます高まっていくはずだ。



グローバルに活躍するマルチタレントを目指したい



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画像5: (C)向山純平

(C)向山純平



2026年7月に所属2年目を迎え、多岐にわたる活躍を見せるサヒャンさん。今後はどのような未来を想像しているのだろうか。



「リポーターのお仕事を増やしたい思いがありますね。というのは、事務所への所属が決定する前に加古川(兵庫)でのグルメリポーターのお仕事をいただいて、私にピッタリだと感じました。



商品のおいしさを伝えることはもちろん、お店や商品に対する思いを深掘りして聴くことが本当に好きなんです。『何を質問したらお店の方に喜んでもらえるかな』『どうすれば視聴者の方に魅力が伝わるかな』と考えるのも楽しくて、リポーターのお仕事が合っているんだなと思います」



そして、見据える先は海外にも広がっている。



「日本国内はもちろんですが、グローバルに活躍できるマルチタレントになりたいです。もっと新しいことに挑戦して、自分の可能性を試したいと思っています。

どのような形であれ『人を元気にする』という軸を大切に、成長していく自分自身を楽しんでいきたいです」



一つひとつの質問に対して真摯に言葉を選びながら、時に弾けるような笑顔で思いを語ってくれたサヒャンさん。今後、スポーツ現場だけでなく、さまざまなフィールドで彼女の姿を見ることになるだろう。それは同時に、元気をもらう人が増えることも意味しているのだ。



取材・執筆:西本友

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