これは、私が実際に体験した話です。北海道への移住直後、知り合いは一人もいませんでした。
知り合いゼロで迎えた移住直後
娘の取り組むアイスホッケーの環境を整えるために北海道に移住した直後の話です。2000km以上離れた土地への引っ越しで、親戚どころか知り合いは一人もいませんでした。土地勘もなく、頼れる相手もいない中、雪道の運転や除雪の仕方など、冬の暮らし自体が分からないことだらけ。
そんな中、娘が新しく所属したチームの保護者会長から声をかけていただき、ヘッドコーチと他のコーチ、合わせて2家族が集う自宅での飲み会に招いてもらいました。
温かい歓迎の裏にある理由を尋ねて
遠方からの移住を気遣ってか、「わからないことがあったら何でも聞いてね」と、その場にいた奥様やコーチたちが次々に声をかけてくれました。人見知りをする間もないほどの歓迎ぶりの中、なぜこんなに良くしてくれるのか、思い切って尋ねてみました。
九州では、理不尽な環境に置かれていたこと、そして北海道に来てからも「ここにもボスのような存在がいるのではないか」と身構えていることを、正直に伝えました。
「だから声をかけているんですよ」
すると、コーチの一人が力強く、そして優しく答えてくれました。「だから声をかけているんですよ」続けて、こう教えてくれました。「こちらにも派閥はあります。理不尽な扱いを受けてしまうこともあれば、ルールに則っていない派閥もある。だからこそ、守れるところは守ってあげたいんです」
その言葉に偽りの気配はありませんでした。九州での経験を知った上で、良い面だけでなく実情も隠さずに話してくれたことが伝わってきました。
家族ぐるみの付き合いへ
この言葉を聞き、知り合いゼロだった不安は、一気に心強さへと変わりました。その後も飲み会での縁は続き、今では、雪道の運転や除雪のコツ、地元でしか手に入らない季節の食材の調理法まで、聞けば何でも教えてもらえる、家族ぐるみの付き合いに発展しています。困ったことがあれば、遠慮なく連絡できる相手が、移住先にできました。
娘のアイスホッケーだけでなく、暮らしそのものを支えてもらう関係が、今も続いています。
【体験者:30代・女性、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:村岡栞里
子どものアイスホッケー環境を整えるため、九州から北海道への移住を果たした、並外れた行動力を持つ親目線ライター。5年を超えるキャリアを経て、新天地でさらなる高みを目指す娘の競技生活を「現在進行形」で全力サポートしている。これまでの道のりで、指導者や保護者間のリアルな人間模様、子どもたちが直面する葛藤を肌で感じてきた。今もまさにその渦中に身を置き、苦楽を共にしているからこそ紡げる「生きたエピソード」が最大の強み。現場のリアルな息遣いが伝わるコラムを執筆している。

![ワールドサッカーダイジェスト 2024年 9/19 号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61iNZutK1hL._SL500_.jpg)




![[ミズノ] フットサルシューズ モナルシーダ NEO SALA CLUB IN ホワイト/レッド 26.5 cm 3E](https://m.media-amazon.com/images/I/51KyBx5v2JL._SL500_.jpg)

![[ミズノ] フットサルシューズ モレリア TF ブラック/ホワイト 26.5 cm 2E](https://m.media-amazon.com/images/I/41P+itybOvL._SL500_.jpg)


