◆JERAセ・リーグ ヤクルト5―4巨人(14日・神宮)

 巨人が9連戦初戦でヤクルトに競り負けた。右肩痛で離脱していた山崎伊織投手が今季初登板初先発し、6回途中3失点で降板。

一時は坂本勇人内野手の代打3号3ランで同点としたが、リリーフ陣が踏ん張れなかった。

 ようやく、エースが帰ってきた。今季初登板初先発の舞台は神宮のマウンド、9連戦初戦だ。いきなり150キロ前後の威力を見せる山崎伊織は初回、2死から内山に左越えの二塁打などを許してピンチを背負った。しかし、スライダーにフォークも上々で、打者と駆け引きしながら打ち取っていった。何とか無失点で切り抜け、リズムに乗った。

 復帰戦とはいえ、エースの自覚を持ってマウンドに上がった。3月中旬に右肩痛を発症して故障班に合流。開幕前のエース離脱に衝撃が走った。1軍昇格が見えてきた5月中旬、今度は右肩の別箇所に違和感を覚え、調整は逆戻り。自身に対するいら立ちが充満した。6月24日の3軍戦で無事に投げられた。

復帰への道がここで、ようやく開けた。計3度の登板を経て、1軍へ。「結果が残らなかったら(自分は)いらない」と自らを追い込んで、ヤクルト打線に挑んだ。

 先に点は与えられない。相手の先発・山野に対し、巨人打線は今季0勝3敗で防御率1・08と苦手にしている、いわばGキラーだ。5回2死で笹原が三塁内野安打を打ったのがチーム初ヒット。伊織にとって、ロースコアの展開は想定内だから、1イニングごと丁寧に投げ込んだ。しかし両軍無得点の6回、先頭・長岡に右前安打を許し、2死から四球を与えて一、二塁。5番・赤羽にカウント1―1からアウトローを右前にはじき返された。ついに均衡は破れ、伊織は下を向いた。なおも一、二塁。ベンチは続投を選んだ。

しかし、セデーニョに中前安打を打たれる。二塁走者が生還し、中堅手・キャベッジがゆったりとプレーする間に、一塁走者までかえってきた。相手に隙を突かれるミスで痛い3点目を失った。伊織は5回2/3、96球を投げて5安打3失点で降板した。

 山野に対して3点のビハインドは重い。しかし7回、先頭・岸田の中前安打から笹原の右翼線二塁打で二、三塁を作った。この試合、最大のチャンスでリチャードに代打・坂本を指名。カウント1―1からのスライダーをやや泳ぎながらも真芯で捉え、左翼席のフェンスをぎりぎりで越した。直球2球からの3球目、入ってくる球を狙っていたのか、値千金の一撃で試合を振り出しに戻した。

 同点の7回、マウンドには中川。だが先頭の岩田に左中間三塁打を打たれる。相手がやや暴走気味にもかかわらず、それを三塁まで進塁させてしまう守備陣。

坂本による押せ押せムードは一瞬で消え、1死後、サンタナの左前適時打で勝ち越された。さらに2死一、二塁から赤羽に左前タイムリーを打たれて2点差に広げられた。

 8回1死満塁のチャンスを作ったが、泉口の右犠飛による1点に終わった。9連戦初戦、エースの復帰戦を飾ることができず、黒星スタート。3位・ヤクルトに1・5差に縮められた。

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