大相撲名古屋場所6日目(17日・IGアリーナ)

 西前頭3枚目・伯乃富士が横綱・豊昇龍を切り返しで破って1敗を守り、現役4位タイとなる5個目の金星を獲得した。西前頭14枚目・獅司は西同16枚目・朝紅龍を押し出して無敗を守り、単独トップに立った。

東同11枚目・若ノ勝は東同9枚目・藤凌駕に押し倒されて初黒星。綱取りの大関・霧島は新小結・義ノ富士を押し出し、1敗を死守。全勝の獅司を1敗で霧島、関脇・安青錦ら9人が追う。

 自身の勝利がアナウンスされた瞬間、伯乃富士は大きく息を吐いた。今年初場所以来の横綱戦。立ち合いでもろ差しになったが、左上手を引いた豊昇龍に寄りたてられた。土俵際で残して逆襲。「横綱に苦しい投げや引きを出させれば、チャンスがあると思っていた。投げがくるとわかっていたので、腰を寄せにいった」。相手の小手投げからのちょん掛けに切り返しで対応。ほぼ同時に両者が土俵に倒れ込み、軍配は横綱に上がったが、物言いの末に軍配差し違えとなった。

 現役4位タイとなる通算5個目の金星を獲得した。

昨年名古屋場所での初金星から今年初場所まで、昭和以降3人目となる4場所連続金星を挙げるなど、この1年で驚異的な量産ぶり。横綱戦での強さについては「自分では強いと思っていない」と冷静だった。

 快眠が復活につながっている。初場所から春場所にかけては、左足の負傷や酒席での不適切行為で協会から厳重注意を受けたこともあった。当時はなかなか寝付くことができず、睡眠時間は2、3時間ほど。通院などを経て「徐々に睡眠リズムがつくれて、眠れるようになった」と、現在は日付けが変わる前には就寝し、朝7時半に起床。朝稽古後の昼寝を合わせると10時間近く眠れており、「落ち着いてその日やるべきことに集中できている」と明かした。

 3年前の名古屋場所、新入幕でいきなり優勝争い。「令和の怪物」として注目された。最近1年は幕内上位に顔を出しているものの、目標とする新三役には届いてない。7日目は横綱・大の里戦。「思い切りいく」。

思い出深い名古屋の地で横綱連破と、目標へさらに近づく。(大西 健太)

◆伯乃富士の金星

▽25年名古屋8日目〈1〉(大の里)

▽同秋4日目〈2〉(大の里)

▽同九州初日〈3〉(豊昇龍)

▽26年初8日目〈4〉(大の里)

▽同名名古屋6日目〈5〉(豊昇龍)

※丸数字は個数。カッコ内は対戦横綱

◆金星 史上1位は安芸乃島の16個。現役では玉鷲が8個で最多。続いて6個の高安、大栄翔。5個が伯乃富士、阿炎となっている。

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