サッカー北中米W杯決勝のアルゼンチン(FIFAランク1位)とスペイン(同2位)戦は、19日(日本時間20日午前4時)、ニューヨーク・ニュージャージー競技場で行われる。2022年カタールW杯に続く2大会連続の4度目の優勝を目指すアルゼンチンと、2010年南アフリカW杯以来の4大会ぶり2度目の世界一を狙うスペインの頂上対決。

元日本代表MF北澤豪氏は両チームの特長を分析した上で「スペインは決勝でギアをもう一段上げられる力を残している。延長の末、2―1でアルゼンチンに競り勝つ」と大胆に予想した。本来の15分より長くなるとされるハーフタイムには疑問を投げかけた。

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 欧州と南米。常に、世界のサッカーをリードする2大陸の対決となったことで、決勝は、より面白くなった。

 スペインは、長い時間をかけてつくられた組織的なパスサッカーが持ち味。今大会の代表チームは、スペインサッカーの哲学を貫き通しながら、結果を残せる強さを持っている。

 ボールを持っていない選手の動きの質が高いので、ボールを持った選手の選択肢がいくつもある。そして、最後にはFWヤマル、FWオヤルサバルと決定的な仕事ができる選手がいる。さらに今大会ではタテへの速さも見せている。

 7試合でわずか1失点。組織的な守備も安定しており、準決勝で難敵のフランスにも2―0で快勝するなど、順調に勝ち上がってきた。

決勝では、ギアをもう一段上げられる力を残している。

 対するアルゼンチンは、ぎりぎりの戦いを制して勝ち上がってきた。体と体のぶつかり合い、労を惜しまない豊富な運動量、そして、勝利への執念。サッカーの根本的な戦う姿勢を存分に見せている。私は、このようなサッカーが大好きだ。

 FWメッシは、準々決勝のスイス戦、準決勝のイングランド戦では得点がないが、自身へのマークが厳しくなったと判断して他の選手を生かすことに徹した。その結果、準決勝では完璧な二つのアシストで、決定的な仕事をやってのけた。

 世界トップレベルの選手にも見えない未来の展開がメッシひとりだけに見えているようだ。予測のレベルがさらに上がった。39歳にして、すごみを増している。驚異的だ。

 決勝のスコアを予想することは難しい。

 あえて予想すれば、延長の末、2―1でスペインがアルゼンチンに競り勝つ、と見る。

 試合展開としては、前半にスペインが先制するのではないか。序盤、アルゼンチンは相手にアジャストできずに先手を取られることが多いが、時間の経過とともに自分たちのペースに持ち込むことができる。後半にアルゼンチンが追いつき、延長戦に突入。その延長戦で、スペインが最後にギアをもう一段上げて、勝利をつかむだろう。体力勝負になる延長戦では、試合間隔が1日多いこともスペインに有利に働くだろう。

 ただ、どちらかが勝つにしても、好ゲームとなることは間違いない。

 それだけに残念な話もある。決勝戦ではハーフタイムが、ショーの影響によって、本来の15分より長くなるという。サッカーの世界ではあり得ない話だ。ビジネスの世界ではショーはあり得る。ならば、試合前に行えばいい。

 W杯決勝という最高の舞台で、イレギュラーなハーフタイムの時間となることはサッカー人として不本意だ。

 ただ、今回は決められてしまった以上、両チームはその準備を入念に行っているだろう。選手は「ハーフタイム=15分」と体に染み込んでいる。30分となった場合、軽めのウォーミングアップが必要かもしれない。普段とは違うハーフタイムをどう過ごすか。両チームの監督の手腕がより問われる一戦になる。(スポーツ報知評論家)

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