◆JERAセ・リーグ 巨人4×―1中日(17日・東京ドーム)

 鮮やかな一打で一塁へ到達すると巨人の浦田俊輔内野手(23)は、ベンチへ向かって拳を掲げ、手首をひねってポーズした。0―0の初回先頭で大野の5球目の内角141キロ直球をたたき、右前へ運んだ。

自己最長の11試合連続出塁を決めると、2死三塁となってダルベックの左前適時打で先制のホームを踏んだ。

 今季試合前まで31イニングでわずか2点しか取れていなかった天敵・大野からいきなり突破口を開き「とりあえず前に飛ばそうと思って、バットに当たってくれていいところに飛んでくれた。いい投手から打てるのは自信になるので打てて良かったです」とうなずいた。

 勢いは止まらず、1―0の3回1死では高めのツーシームをコンパクトに振り抜いて左前へ。チーム単独トップの今季20度目のマルチ安打をマーク。続く松本の2球目で完璧にモーションを盗み、悠々と23盗塁目も決めた。それでも「まだまだ雑な打席も何打席もあるのでそこを減らしていきたいです」と満足はしなかった。

 塁上で両拳を上げて手首をひねるパフォーマンスもすっかり定着してきた。バイクのアクセルを入れるしぐさにも見えるが「あれは…おしぼりポーズです」。6月下旬、内海投手コーチと食事中に「何かポーズを作ろう!」と盛り上がり、テーブルのおしぼりと狙い球を「絞る」をかけて新パフォーマンスが完成した。「(カウントが)ワンスリーとかになると、ベンチのみんなが『絞って絞って~』って言ってくれます」と笑顔。出塁しまくりの新1番が、バットと新パフォでナインを活気づけた。

 先輩・坂本の値千金のサヨナラ弾には「いや~、言葉じゃ表しきれないです。やばかったです」と感嘆の声を漏らした背番号32。「両リーグを通じて18年の山田哲人(ヤクルト)以来となる「3割30盗塁」も夢ではないペースで安打と盗塁を積み重ねている。「本当に毎日、食らいついているだけで数字は気にしていないです」。ガムシャラに走り続けた先に偉業とチームのV奪回が見えてくる。

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