スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)が19日、岩手県花巻市内の屋内野球施設「King of the Hill」で会見し、8巡目(全体235位)で指名された米大リーグのマーリンズに入団することを表明した。2025年ドラフトで1位指名を受けたソフトバンクへの思いを問われ「心が苦しい」と言葉につまり涙する場面もみられた。
福岡で施設見学なども行い、丁寧に説明を受けたソフトバンクに「高校時代から、ソフトバンクさんにはすごい熱心にわざわざ花巻まで足を運んでいただいてましたし、私にとっても、父親を含め我々にとっても関わりの深い球団さんだと思ってましたし、アメリカに行ってからも城島CEOなど中心に、(アメリカに)熱心に足を運んでいただいて、ドラフト指名前、後も足を運んでいただいた中でこういう決断をしたことは心が詰まる部分はあるなと思います。苦しい決断でしたし、心寄せていただいた球団ではありましたし、申し訳ないな、という思いと、ほんとに感謝したいと思います。期待に応えられなかったこと苦しくありますし、覚悟責任を持っているつもりではあるので、まずは感謝の気持ちでいっぱいです」
麟太郎は昨秋のNPBドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受け、進路が注目されていた。家族や代理人とも相談し、熟考を重ねた上で出した結論は、やはり幼い頃から目標にしていたメジャー挑戦だった。
中学時代は同じ左打者で、大好きだったバリー・ボンズのスイングを参考にした。また幼少期から間近で見ていた花巻東OBの菊池雄星(エンゼルス)や大谷翔平(ドジャース)のプレーに、何度も刺激を受けた。
花巻東3年時はプロ志望届を提出せず、23年9月に複数のメジャー球団の施設に加え、複数の名門大学も見学した。24年にスタンフォード大へ進学後はMLBへの扉を開くため、同大の恵まれた機材も利用して肉体を鍛え、打撃データとも向き合いながらさらなる成長を目指してきた。
スタンフォード大進学を決断した後、入部前に好きな背番号を選ぶことができたという。「背番号を選択できる最初の機会だった。背負うものですので、こだわって決めようと」。最終的には敬愛する長嶋茂雄さんへの思いもあって「3」を選んだが、「25もいいなと思った」と明かしている。
◆佐々木麟太郎(ささき・りんたろう) 2005年4月18日、岩手・北上市生まれ。21歳。幼少時から野球を始め、江釣子(えづりこ)中では大谷翔平の父・徹氏が監督を務める金ケ崎シニアに所属し、2年夏に「4番・三塁」で東日本選抜大会優勝。花巻東では1年春からレギュラー。高校通算140本塁打。24年秋、米スタンフォード大に進学。184センチ、120キロ。右投左打。家族は両親と妹。










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