◆JERAセ・リーグ 巨人6―1中日(19日・東京ドーム)

 巨人が、2年ぶりの貯金ターンを決めた。NPB復帰の小笠原慎之介投手が、6回87球3安打無失点、6奪三振の快投で勝利。

打線は、吉川尚輝が先制につながる好走塁&貴重な追加点を挙げた。接戦を制し3カード連続勝ち越し、中日相手には4カードぶりの勝ち越しとした。

 異様な雰囲気が漂うマウンドで、巨人・小笠原が魂の投球を見せた。25年に中日からMLBのナショナルズに所属し、26年は同チームのマイナー契約で、今季日本球界に復帰。相手はまさかの古巣だった。試合前から、球場で名前が呼ばれるだけで左翼スタンドからブーイングの嵐。だが、左腕の快投で封じ込めた。

 初回から3者凡退と好発進。ナックルカーブを生かしながら、ストライク先行の投球でテンポよく中日打線を抑えた。4回2死で福永にこの日初めての被安打を許したが、続くサノーにはすべて変化球を投げ空振り三振を奪った。

 0―0の5回、ピンチが訪れた。先頭の石川に死球を与え、ボスラーには左中間フェンス直撃の安打で無死一、三塁とされた。

しかし、木下は遊飛、辻本には全てチェンジアップを投げ、一直併殺打に仕留め3アウト。雄たけびをあげた。

 好プレーもあり流れは巨人に傾いた。小笠原に何とか白星を届けたい打線。前日18日の同戦で先発野手全員安打の13安打を放ちながらも、わずか1得点に終わった。この日も相手先発・金丸に4回までわずか1安打と苦戦していた。

 だが、0-0の5回1死、岸田の右翼への打球をボスラーがグラブで弾いた。大きなチャンスに岸田は二塁を蹴り三塁を狙ったが、無念のタッチアウト。2死走者なしとなったが、吉川が中前打で出塁。キャベッジへの5球目で二盗に成功し、助っ人の右前打で吉川は一気にホームへ生還。先制点を奪った。

 先発の小笠原は6回87球3安打無失点、6奪三振で交代。

勝利投手の権利を手にマウンドを降りた。1点リードの7回からは田中瑛が登板。先頭のサノーは三塁・浦田の悪送球で出塁を許し、二盗を決められた。石川、ボスラーを打ち取り2死二塁。代打・板山は申告敬遠で一、二塁と一打同点の場面で代打・高橋周は左飛に仕留め逃げ切った。

 追加点がほしい巨人打線は、1点リードの7回1死で岸田が左中間への二塁打を放ちチャンスを作ると、吉川の左越え適時打で復帰後初打点をあげた。キャベッジが申告敬遠となり、1死一、二塁で笹原の適時打で3点差。ここで金丸を引きずり下ろし、3点差とした。

 先発・小笠原からのバトンをつなぎ、リリーフ陣は3点リードの8回から3番手の赤星が登板。だが、安打と四球で2死満塁のピンチを招いた。4番・石川のところで船迫にスイッチしたが、押し出しで1点を返された。2点リードの2死満塁で中川がマウンドに。

打者は右の代打・阿部がコールされたが全球フォークで中飛に仕留めた。

 8回の攻撃では藤嶋から泉口が今季5号ソロで再び3点差。ダルベックは左前打、岸田は右飛で1死一塁。吉川は左前打で猛打賞をマークした。キャベッジも右前打で続き、2死満塁から途中出場の門脇が中前2点打で追加点。

 小笠原はメジャー移籍し、日本球界に復帰した投手が、復帰初戦で勝ったのはNPBでは21年山口俊以来、5年ぶり8人目。また、NPB復帰初戦の相手がメジャー移籍直前の球団だったのは過去に1例で、DeNAの尚成(高橋尚成)が14年4月2日に巨人と対戦し、勝敗付かず。この日、小笠原が新記録を打ち立てた。

 これで9連戦は4勝3敗。「小笠原慎之介」という新戦力も加わり、首位・阪神を引き離す準備は整った。

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