◆JERAセ・リーグ 巨人6―1中日(19日・東京ドーム)

 久々の日本での登板で、緊張感はあっただろうが、小笠原は落ち着いて素晴らしい投球を披露した。もともと、多彩な球種を持っているが、どの球も精度高く扱えてカウントが取れ、3球で追い込むケースも多く、優位にピッチングを進められた。

 特に良かったのがカーブ。浮き上がってから落ちるような変化をするから、縦のゾーンを広げることができる。他の球と軌道が違うし、球速差も生まれるので、打者としてはとても“邪魔”な球になる。

 カーブは単発で使う投手が多い中、小笠原は3割近い頻度で投げていたし、自由自在にストライクが取れる。例えば最大のピンチだった5回無死一、三塁で木下に対して2ボールからカーブでストライク。打者としては打ちにいきたい場面で、予想のしないカーブが来たことで、次も来るかもしれないと、タイミングが中途半端になり、続くインハイの真っすぐで詰まらされた。

 もっと球数を投げることが可能な小笠原を、あえて6回で交代させたのは、これからのコンディションも考えてのことだと思う。阪神との激しい争いになるであろう終盤に向け、心強いスタートを切ってくれた。(野球評論家・清水 隆行)

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