◆第108回全国高校野球選手権埼玉大会▽5回戦 県浦和12―21昌平(20日・大宮公園)

 48年ぶりに16強入りした進学校・県浦和は、2年連続準Vの昌平に12―21で敗れ、5回戦で姿を消した。

 両校計42安打、33得点の激しい打ち合いとなった。

初回に1点を先制したが、2回に大量8失点。しかし、直後の攻撃で4点を返すなど、強力な昌平打線を相手に一歩も引かなかった。4回は両校ともに2点を奪ったが、その後は昌平打線の勢いに押され、突き放された。

 県浦和打線は6回に2点、7回に3点を奪って反撃。19安打12得点と意地は見せたが、及ばなかった。

 快進撃を支えたキャプテンは最後まで役目を全うした。尾崎慎之助主将(3年)は「7番・捕手」で先発。最高気温37度を超え、熱中症警戒アラートが発令されるなか、3時間19分にわたる死闘でマスクをかぶり続け、3投手をリードした。尾崎は「いろいろつらいことも、苦しいこともあった。最後、1対8の苦しい展開から、つないでつないでここまで持ってこられたのは、3年間自分たちがやってきた成果だと思う。チームメートに感謝したいです」と、涙ながらに振り返った。

 主将としての覚悟も見せた。

9回、ワンバウンドした球をマスク越しに顔面でブロック。意識がもうろうとし、治療のためにベンチに下がったが「こんなところで終わってられない。捕手であり、主将である自分が崩れたら、チームも下がってしまう」と、気力を振り絞ってグラウンドに戻った。

 県内屈指の進学校でもある同校。尾崎は今後、東大合格を目指すという。「負けてしまったので、大学でもう1回(野球を)やってやろうと思います」。目指す舞台は甲子園から、神宮へ。悔しさを晴らすべく、新たな道を歩み始める。

編集部おすすめ