日本野球機構(NPB)とNPBエンタープライズは25日、侍ジャパントップチームの監督に井口資仁氏(51)が就任したことを発表し、都内で就任会見を行った。
今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝敗退となった井端弘和監督(51)の後を受け、来年開催予定のプレミア12、28年ロサンゼルス五輪へ向けて大役を引き受けることになった。
井口新監督は「ちょうど選手として30年前にアトランタ五輪に出場して銀メダルを取らせていただいた。次回ロスでは監督としてメダルを取りたいという思いです。もちろん侍ジャパンは世界一を狙うチーム。まずはオリンピックの出場権を取ってメダルを取ることを目標にやっていきたい」と意気込みを口にした。
井口新監督は国学院久我山、青学大をへて1996年のドラフト1位(逆指名)でダイエー入り。1年目の97年から遊撃のレギュラーで活躍し、2001年からは二塁にコンバートされて2度の盗塁王(01、03年)に輝くなど、走攻守のそろった貴重な存在としてチームを支え、99、03年には日本一も経験した。
05年からはメジャーでプレー。米1年目の05年にはホワイトソックスの正二塁手としてワールドシリーズ制覇にも貢献した。その後はフィリーズ、パドレスでもプレーし、08年のフィリーズも世界一に。実力はもちろん、わずか4年で2つのチャンピオンリングを獲得するという強運の持ち主でもある。
09年にはロッテでNPBに復帰し、中心選手としてチームをまとめた。17年に現役を引退すると、翌18年からはロッテの監督に就任。
青学大時代には96年アトランタ五輪に出場して銀メダルに貢献。決勝ではキューバに敗れた。メジャーで4年間プレーして日米の野球を熟知している点は、日本を含めて各チームの主力をメジャー勢が担う現状にあって、大きな魅力といえる。
メジャー経験者の侍ジャパン監督就任は史上初。28年ロス五輪にはドジャース・大谷翔平投手(32)らメジャーリーガーの出場の可能性も高まっており、MLB側とのパイプを持つ井口新監督の手腕に期待がかかる。
◆井口監督の所信表明全文
短期決戦は、個々の能力だけで世界一になれるものではありません。お互いを信頼し、それぞれが自分の役割を理解し、一人ひとりがチームのために戦う集団こそが、本当に強いチームだと私は信じています。
侍ジャパンには、日本最高の選手たちが集まります。その一人ひとりの才能を最大限に引き出し、日本らしい緻密さ、粘り強さ、そして挑戦する姿勢を世界に示していきたいと思っています。
勝つことはもちろん大切ですが、それ以上に、日本中の子どもたちが「侍ジャパンのような選手になりたい」と憧れる、そんなチームをつくることが私の使命だと考えています。
野球を通じて、夢や希望、そして挑戦することの大切さを届けていきたいと思います。
また、世界の野球は日々進化しています。私たちも現状に満足することなく、新しい考え方を積極的に取り入れながら、日本野球の伝統と強みを融合させ、世界の頂点を目指してまいります。
選手、コーチ、スタッフ、そしてファンの皆さまと心を一つにし、日本の誇りを胸に戦ってまいります。
どうぞ皆さま、温かいご声援をよろしくお願いいたします。
◆井口 資仁(いぐち・ただひと)1974年12月4日、東京都生まれ。51歳。青学大から96年にダイエーを逆指名し、ドラフト1位で入団。2005年、自由契約選手としてWソックスに移籍。フィリーズ、パドレスを経て、09年にロッテ入りした。盗塁王2度。ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を3度ずつ受賞。










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