米大リーグ夏の風物詩となっているトレード期限を、3日(日本時間4日)に迎えた。ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースが2年連続でサイ・ヤング賞を受賞しているスクバルを獲得するなど、各チームが多くの駆け込みトレードをおこなった。

 今季のポストシーズンを見据えて即戦力を補強する「買い手」となるチーム、来季以降を見据えて主力を放出して有望株を獲得する「売り手」となる球団に分かれるのがメジャーの夏のトレードの特徴。実際に今夏もドジャース、ヤンキース、カブス、レッドソックス、ガーディアンズなどは若手選手を放出して即戦力の選手を獲得して戦力を整えた。

 一方で、チーム再建に思い切って舵を切ったのがエンゼルスだ。正捕手のオハピーをレンジャーズに放出しただけでなく、先発のソリアーノをブルージェイズ、リリーフのシルセスをレンジャーズ、スーターをブレーブス、ゼファジャンをカブス、イエーツをパイレーツにトレードで放出し、外野手のアデルもガーディアンズに移籍した。

 さらに19年に本塁打王に輝いた実績も持つソレアをDFA(事実上の戦力外)とした。14年にポストシーズンに進出したのを最後に昨季まで11年連続でポストシーズンに進出できず。これまで現時点でのメジャー最長で、今季もここまで43勝69敗の借金26でア・リーグ西地区最下位に沈んでいる。勝率3割8分4厘はメジャー30球団ワーストだ。

 長らく低迷するチームにテコ入れすべく、6月には20年シーズン終了後から編成トップに立っていたミナシアンGMを解任。モゼリアクGM代行が先頭に立ってチーム再建の重責を担っている。ドジャース・大谷翔平投手(32)も23年までプレー。退団して2年半ほどだが、ともにプレーしてまだエンゼルスに残っている主力はトラウト、ネト、シャヌエル、デトマーズくらい。

入れ替わりの激しいメジャーとはいえ、異例の状況となっている。

 新GM代行は球団を通して「我々はこれまでとは異なるやり方をしなければいけなかった。なので、トレード期限はその機会となった。難しい決断はたくさんあったが、新たに加わった若手選手には大きな期待をしている」などとコメントを発表。12年連続でポストシーズンに進出できないことはほぼ確実となっているが、来季以降を見据えた決断がどう転ぶかに、注目が集まる。

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