◆2026/27明治安田J1▽第1節 横浜FM3―4鹿島(7日・MUFG国立)

 今季からシーズンを移行したJリーグに新星が誕生した。横浜MのFW三井寺真(みいでら・しん)が、16歳4か月5日でJ1開幕戦最年少先発となった鹿島戦でプロ初得点を決めた。

前半7分にエリア内で右クロスを左足で押し込み、久保建英が持っていたクラブ記録&J歴代2位(17歳2か月22日)の年少得点記録を塗り替えた。さらにFW谷村海那の2ゴールも演出するなど、後半16分に途中交代するまでチームの全得点に関わる大活躍。チームは2点リードから3点を奪われて大逆転負けを喫したが、三井寺は華々しくプロでの第一歩を刻んだ。

 新時代の到来を予感させる、ド派手なデビューを飾った。横浜Mの新星・三井寺が、J1開幕戦では最年少16歳4か月5日で先発した初陣で、鮮烈なゴールを決めた。前半7分。右サイドを突破したFW近藤からのパスを、倒れ込みながらゴール正面から左足で流し込んだ。「いろんな人からお前決めそうだなと言われていて。いいところに転がってきたので、すごいうれしかった。気持ちよかったです」。J最多6万3960人が詰めかけた聖地で、久保のクラブ&J歴代2位の記録を塗り替えた。

 見せ場は続く。

追いつかれた直後の前半18分には左サイドで浮き球をアウトサイドでの超絶トラップから縦パスを送り、FW谷村の勝ち越し点を演出。さらに後半13分にも左サイドからのパスで起点をつくり、谷村の3点目を導いた。「昨日ずっと緊張していたんですけど、いろんな先輩が話しかけてくれてノビノビできました」。シーズン移行後の初年度開幕戦でフジテレビ系の地上波で生中継され、日本代表・森保一監督(57)も視察に訪れた中、堂々と主役を演じた。

 有言実行の一日となった。4月2日の誕生日にクラブ最年少の16歳0日でプロ契約を締結。小2でサッカーを始めた時にはボールをまともに止めることすらできなかった過去を振り返った新星は、未来を見据え、胸に誓った思いがある。

 「自分が想像していなかったことが起きているので、これからもみんなが想像していないことを成し遂げられるように。いろいろな歴史を塗り替えていきたい」

 J1開幕戦では史上最年少弾。名門の歴史に名を刻み、日本サッカー史にも永遠に語り継がれる一日となった。既にその実力はチームメートの誰もが認め、副主将のFW宮市亮(33)も「もうすでに日本の宝。スペイン(代表の至宝)のヤマルみたいな選手」と称賛するほど。

ただ、後半16分に右足がつって担架で運ばれて交代し、「今までつったことがなかったのでまさか60分でつるとは。自分が思っている以上に緊張が大きかった。今後の課題」と反省の言葉も口をついて出た。ただ、30年W杯出場も視界に捉える逸材が、日本サッカーの未来を明るく照らしたことは間違いない。(後藤 亮太)

 ◆J1入場者数上位試合

〈1〉26年8月7日 横浜M―鹿島(MUFG国立)6万3960人

〈2〉19年12月7日 横浜M―FC東京(日産スタジアム)6万3854人

〈3〉13年11月30日 横浜M―新潟(日産スタジアム)6万2632人

〈4〉06年12月2日 浦和―G大阪(埼玉スタジアム)6万2241人

〈5〉07年11月24日 浦和―鹿島(埼玉スタジアム)6万2123人

 ◆三井寺 真(みいでら・しん)

 ▽生まれとサイズ 2010年4月2日、青森・弘前市出身。16歳。174センチ、65キロ。左利き。血液型AB。

 ▽経歴 小学2年からサッカーを始め、Athletic Club弘前、FCフォーリクラッセ仙台(現フォーリクラッセTOHOKU)を経て、横浜Mユースに加入。世代別日本代表の選出歴は25年にU―15、U―16、26年にU―17。

 ▽プレースタイル 1人で相手を2人、3人を剥がすドリブルや、ゴールへ一直線に向かうスピードが武器の左利きアタッカー。

 ▽憧れの選手 同じ左利きのアタッカー、イングランド代表FWフォーデン(マンチェスターC)。「たくさん動画を見てボールを持ったときや動き出しは参考にしている」

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