◆米大リーグ ブルージェイズ6―4レッドソックス(12日、カナダ、トロント=ロジャーズセンター)

 自打球による左膝打撲で3試合ぶりに復帰したブルージェイズの岡本和真内野手(30)が、本拠のレッドソックス戦に「5番・DH」で出場し、先制&勝ち越しに絡む活躍でチームを勝利に導いた。第1打席に左翼線二塁打で出塁し、先制のホームインをすると、1ー1で迎えた8回無死一、二塁では一邪飛と思われた打球が相手一塁手の落球でファウルとなって命拾いし、その後、勝ち越しの左前適時打を放った。

3打数2安打2打点、2得点1四球で打率は2割2分8厘。約1か月ぶりの3連勝に貢献した。

 その瞬間、シュナイダー監督は「野球の神様」の存在をはっきり意識した。「あの本気で攻めた8回の攻撃には、チームの色々な個性が表れていた。もしかして10か月が経過して、ベースボール・ゴッドは、我々への対処を考え直しているのかもしれない。何が起こるかなんて誰も分からないんだ」

 10か月前。「野球の神様」に見放され、ワールドシリーズ第7戦の死闘に敗れたブルージェイズ。シュナイダー監督の心のしこりが解けたのは、1―1で迎えた8回の岡本の第4打席だった。5球目、一邪飛かと思われた打球を一塁手・コントラレスがまさかの落球。息を吹き返した岡本は6球目を勝ち越しの左前打とし、そこから一挙5得点の猛攻が始まった。

 「オーク(岡本)が相手のミスに付け込んで、相手に代償を支払わせた」と指揮官。「1か月、いや2週間前ならあれが(インフィールドフライアウトとなる)フェアに飛んでいたと思う。

私にとっては『野球の神様』(を思わせるプレー)。感謝です。もっと施しを続けて下さい」と天を仰いだ。

 7月好調だったレッドソックスに対して「投手が好投して、しっかり守って、いいところで打たなきゃ勝てない。今、我々はそれができているようだ。それが我々のプレースタイルでもある。シーズン当初は簡単ではなかったけれど、今、その勢いやエネルギーを感じますし、チームの雰囲気が変わったのを感じます」と、ワイルドカード争いで2ゲーム差まで迫ったシュナイダー監督は手応えを口にした。

 その象徴が、負傷から復活し、ラッキーボーイとなった岡本の存在だ。「昨日しっかり休んでおいて良かったんだ。彼はこの休みが後退にならないようにしたいと言っていた。昨日よりずっと状態が良くなっていたし、体の動きは良かった」とスイングやベースランニングに完全復活を読み取ったシュナイダー監督。「明日は(三塁の守備に)大丈夫だと思います」と、同カード最終戦にサードでの起用を示唆した。

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