◆JERAセ・リーグ ヤクルト6―8巨人(25日・神宮)

 3番にダルベックを入れた新オーダーが8得点と機能したが、牽(けん)引しているのが浦田、佐々木の1、2番コンビと見る。特に状態がいいのは佐々木だ。

スピードも長打もある。初回、浦田が四球を選び、続く佐々木が左中間二塁打でチャンスを拡大した。佐々木の足なら併殺の可能性は低くなる。強攻も含め、攻撃の選択肢は広がり、それが奏功した形だった。4回1死では浦田を三塁に置いて、打席の佐々木が2球で追い込まれながらファウルで粘って7球目を遊撃前に転がし、7点目をもたらした。三振なら事は起こらないが、前に飛ばしさえすれば何か起こり得る状況。三塁走者・浦田も含めた2人のスピードが相手の失策を誘った大きな打席だった。

 残り29試合となって、首位・阪神を2・5差で追いかける立場。打順を固定して戦えるのが理想かもしれないが、そうではない以上、もう“聖域”はないはず。相手が左投手なら、調子次第で泉口に代わって石塚が遊撃に入るような、誰が出て、何番を打っても不思議ではない。個々の状態や相手投手との相性も考慮した上で一戦必勝の姿勢を貫く。その上で今の1、2番コンビは急先鋒(せんぽう)としての期待が大きく持てる。

(野球評論家・清水 隆行)

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