2010W杯を制した当時のスペイン photo/Getty Images
16年の時を経て再び頂点へ
2010年大会以来、16年ぶりのワールドカップ制覇まであと1勝に迫ったスペイン代表。英『BBC』は、アンドレス・イニエスタらを擁して初優勝を果たした"黄金世代"と、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いる現チームを比較し、それぞれの特徴を分析している。
両チームには多くの共通点がある。2010年のチームはEURO2008を制してワールドカップへ臨み、現在のスペイン代表もEURO2024王者として今大会を戦っている。また、いずれも大会前から完成度の高い組織力を武器としており、現代表は公式戦37試合無敗を記録。今大会では6試合連続無失点と、2010年大会を上回る堅守も披露している。
一方で、経験値では2010年のチームに軍配が上がる。当時の先発メンバーは代表通算出場数の平均が59試合だったのに対し、現在の先発は44試合。シャビ・エルナンデスやイニエスタ、イケル・カシージャス、カルレス・プジョルら、世界最高峰の実績を誇る選手が数多く名を連ねていた。
それでも現チームには新たな強みがある。中盤ではロドリとファビアン・ルイスが試合を支配し、ロドリは今大会でも屈指のパス成功数とタックル数を記録。守備では19歳のパウ・クバルシがベテランのアイメリック・ラポルトと好連係を築き、準決勝ではキリアン・ムバッペらフランスの強力攻撃陣を封じ込めた。
前線では19歳のラミン・ヤマルが大きな注目を集める一方、得点源としてチームを支えているのはミケル・オヤルサバルだ。2010年大会で5得点を挙げたダビド・ビジャのような絶対的エースこそ不在だが、複数の選手が得点を奪えるバランスの良さは現在のスペイン代表の武器となっている。
2010年のスペイン代表は、シャビやイニエスタを中心に一つの時代を築いた伝説のチームとして語り継がれている。一方、現在の代表は派手なスター軍団ではないものの、安定した守備と高い組織力で再び世界の頂点にあと一歩まで迫った。黄金世代と肩を並べるためには、決勝で勝利し、16年ぶりとなるワールドカップ制覇を成し遂げることが最大の条件となる。

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